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KANTA CANTA LA VITA

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2005年 07月 06日

「す」。

大学の同期入学であり、ともにイタリア留学を目指す友人ポンデ・雅夫氏に紹介してもらった本『小梅ちゃん』を買いました。ロッテのキャンディー「小梅ちゃん」の発売30周年を記念して発刊された本でありまして、林静一がアートディレクターを務めたテレビCMのキャラクター「小梅ちゃん」にささげられた本です。林静一は漫画『赤色エレジー』の作家であり、また、はっぴいえんどのデビューアルバム『はっぴいえんど』通称ゆでめんのジャケット・デザイナーとしても知られており、僕にとっては最近気になる人物のひとりでして、この本の存在を知ってすぐに注文して、ようやく今日の入手に至りました。

過去のさまざまなことのリンクの結果としての今回の『小梅ちゃん』購入であります。

先にも書いたとおり、「小梅ちゃん」というキャラクターの生みの親は林静一でして、その林静一ははっぴいえんどのファーストアルバムのジャケットをデザインしてまして、はっぴいえんどは去年から引き続き最近の僕の様々な関心ごとの中心に鎮座してまして、そんな林静一の『赤色エレジー』に触発されてあがた森魚が撮った映画『僕は天使ぢゃないよ(1977)』にははっぴいえんどの大瀧詠一が出演、楽曲提供してますし、はっぴいえんどのセカンドアルバム『風街ろまん』が僕とはっぴいえんどのファーストコンタクトなんですけれども、そこの収録されている曲のいくつかは僕にサニーデイ・サービスを思い出させ、サニーデイ・サービスは大学2年のときから聴いているんですけれども、事実、そのサニーデイ・サービスの中心メンバーの曽我部恵一は相当はっぴいえんどに影響を受けているらしく、そんな曽我部恵一は今回の『小梅ちゃん』に「小梅の詩」という作品を提供してますし、「小梅ちゃん」の絵は竹久夢二をすごく意識させますが、この竹久夢二は大学3年の冬に城崎温泉に旅行に行った時にその絵に出会って以来、ずっとお気に入りの絵描きなわけで、そんな一口で何度もおいしい『小梅ちゃん』は買うべくして買った本なのでありま「す」。


林静一はこの本に収められている対談の中で言ってます。

「公共の電波を使った短編映画だったね。」

その絵だけでも十分魅力的なのに、30秒の中に凝縮された物語がある上、作者自身が「これは映画だ」なんていった日にゃ、そりゃ観たくなっちゃいますよ、まったく。これを機会にDVD化なんかされませんかね。


ちなみに林静一は1984年にボローニャ国際児童図書展エルバ特別賞というのを受賞しておりまして、このボローニャというのは僕が留学を希望している街でもあります。



思わぬところで思わぬリンクを経験し、このお金のないときに安くない出費するはめになって言うのもなんですが、世の中、無駄なことってないんじゃないでしょうか。いつ何時、何の役に立つかわからん。役に立つとも限りませんけれども、おもしろいものです。

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Now playing:
"いろんなことに夢中になったり飽きたり", by サニーデイ・サービス, アルバム『東京』
答えがないのならないでいいんだ 
答えがないのならないでいいんだ
いつかは冬が過ぎ春が来て 
忘れてしまった頃に思い出すよ


by kantacantalavita | 2005-07-06 00:52 | 親愛なる日記


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