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2005年 07月 14日

大阪府庁。

大阪府庁に初めて行ってきました。
庁舎3階にある外務省分室というところに行ってきました。
公印証明とアポスティーユの申請に行ってきました。
住んでいる豊中から80ccのMateで行ってきました。

市内の単車運転はこの季節、思いのほか短時間で限界を感じるものですが、30分くらいで着くことができたのには非常に助かりました。

庁舎の目の前に大阪城がありまして、これまで実際の距離以上に縁遠く感じていた大阪のシンボルが幾分身近なものに感じられ、うれしくなりました。

裏口(郵便局側)から入ったんですけど、入ってすぐのところで壁に向かっていすに腰掛け無言で独りシュレッダーをかけている女性職員がいて少しどきどきしました。あ、独りしゃべってたら別の意味でどきどきしますね。妙に広く真っ暗な廊下とそこに響く紙塊が砕かれる音、そして府庁舎的に無機質的な雰囲気が好印象の府庁舎裏口です。

「東の東京都庁、西の大阪府庁」を勝手に想像していた僕には幾分当てが外れた気も一方ではしましたが、どっこい、正面玄関まで行ってみると、古い建物独特の非府庁舎的な雰囲気がとても素敵な大阪府庁舎でであることに気づきました。

調べたところによると、大阪府庁舎としては3代目にあたる建物で、1926年(大正15年)の完成とのことです。

よくわからない内部構造(1階から2階への階段はすごく立派なのに3階への階段は探さないと見つからないほどに地味。)と、大阪で生まれた、あるいは活動した画家の作品が中心の装飾が、またその雰囲気を盛り上げつつ味わいのあるものにしています。あと汗だくになりながらも愛想の良い警備員。

外務省分室のお姉さんは、窓口のお姉さん的に事務的笑顔で迎えてくれ、事務的手際の良さで書類に目を通し、事務的に明快な口調で必要事項の記入を僕に促し、僕が記入欄を満たす間は、闖入者が来るまでやっていたであろう仕事に事務的冷徹さで戻り、僕が書き終える頃、見計らったかのような事務的正確さで戻ってきたお姉さんは事務的に書類を確認し、事務的に受領証を用意し、それを僕に渡すと同時に事務的軽やかさで「以上です。」と言い、「おつかれさまでした。」と事務的に一言つけくわえて僕を見送ってくれました。僕があらかじめ用意しておいた封筒と一緒に事務的な形をした整理棚に収められた書類が次の月曜日には事務的に僕のところに戻ってくることを考え事務的な喜びの事務的な表現として事務的に唇の両脇をやや歪めながら事務的な外務省分室から退出(脱出)しました。

事務的な手際の良さとやらにやや疲れながらも、なんとなくイタリアに近づいたような気がして、実際にはまったく近づいてはいないのだけれども、気分は悪いはずもなく、関西西洋画界の指導者的存在のなんとか氏(失念)の『鳥と寺院』なる作品に見入ったりしながら、出口に向かいました。例のシュレッダーの女性職員は相変わらず無言で任務を遂行しておりました。彼女の今日一日よりは僕のそれのほうがいくらかは充実しているのかなあなどと考えながら、いやいやそんなことはない、彼女は壁に向かっていすに腰掛け無言で独りシュレッダーをかけるのをほかの何よりも生きがいとしているのかも知れないし、もしそうならば、果たして僕の今日一日は彼女のそれより充実しているなどと言い得るのかと思い直し、と同時に、おいおい、人生の充実具合をほかの人と比べられるのもか、そんな馬鹿なことがあろうか、そんなことをするくらいならより充実した明日のために一刻も早くこの場から立ち去り、次の行動を起こすべきだろうなどと自ら言い聞かせ、足早に府庁を後にしました。

そういえば、イタリアの官公庁舎の古さは筋金入りです。彼らにとっては大正15年など「ついこないだ」なんでしょうね。そして、事務手続きの手際の良さなどというものはそこには存在せず、複雑怪奇、理不尽で意味不明な手際の悪さしかありません。

日本はいいなあという実感をやや強めた大阪府庁訪問でした。ん?

ちなみに、大地震に襲われたら瓦礫の山と化すのではないかといううわさもあるらしく、耐震計画も進行中とのことですが、設計図も失われ、下調べだけで相当の時間を要するとの見方が強いようです。


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"Sweet wine", by Cream, アルバム『Fresh Cream』より
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by kantacantalavita | 2005-07-14 23:41 | 親愛なる日記 | Comments(0)


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