KANTA CANTA LA VITA

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2005年 07月 18日

今日の京都とそこから思い出される一本の映画。

祇園祭のメインイベント、山鉾巡行当日の京都に、それとはまったく関係のない用事で行ってきました。祭りの参加者ではない僕は、祭り気分を楽しむ人々に囲まれながら、時折浴衣美人に目を奪われつつも映写機のことばかりを考えておりました。ええ。映写機の勉強会に行ってきたのです。8mmと16mm。特に16mmの映写は初めてだったので、非常に興味深かったです。映写機を通るフィルムを見ていると、映画がまったくの錯覚で、これで僕たちの視神経やら脳みそやらが完璧なものであったら、あるいは映画は今とはまったく違うものになっていたか、はたまた存在していなかったのではないかなどと、つい感傷的とも言える思いにおそわれ胸が熱くなりました。

同じような感情を持たせるような映画を、このブログを作る前に見たので触れておきます。その映画とは『茶の味(2003)』でして、あまり期待せずに観ていたんですけども、はじめのうちは、少年の頭から列車がとび出したり、巨大なもう一人の自分をそばに感じている少女のその思いをそのまま画で表したり、なんじゃそりゃという印象が強かったのですが、その一方で浅野忠信と中嶋朋子の久しぶりの出会いのシーンなんかすごくどきどきしましたし、浅野の野グソデビューの逸話は演技とは思えない真に迫るものがありましたし、我修院達也のくせのある動き方がすごく後を引いたり、母親の描く漫画のフィルム上映会のシーンがあったり、先の女の子がすごくかわいかったり、見せ場が実は盛り沢山でいつの間にか夢中になっている自分に気づきもしないほどでした。極めつけは、我修院演じるおじいちゃんが遺したパラパラ漫画。すでにあすこだけで4つの短編映画を観た気がしました。しかもそれぞれに秀逸な。言ってみれば、このパラパラ漫画も目の錯覚を利用した遊びです。そんなわけで今日の映画経験で思い出したのがこの『茶の味』です。一度ごらんあれ。

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Now playing:
"長者町ブルース", by クレイジー・ケン・バンド, アルバム『Oldies But Goodies』
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by kantacantalavita | 2005-07-18 01:20 | 親愛なる日記 | Comments(0)


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