2006年 09月 01日
爽やかな夏とは言い難いくらいに寒いイタリアはボローニャから『KANTA CANTA LA VITA』です。僕が使っているブログのサービスで画像の容量が一気に1Gまで増えたので、これからどんどん画像を掲載したいと思っております。それでは行ってみましょう!!「写真で振り返る2006年夏。(サブタイトル:実はまだ9月1日)」!!! 夏は、野菜のうまさを実感したときに始まりました。市場で買ったミニトマトとルーコラにオイルとバジルと胡椒、「ボローニャの塩」で味を調えたものにショートパスタを加えた冷製パスタがこの世で一番美味しいもの思えたのが5月の末です。 すでに、汗だくになりながら自転車で引越しをした復活祭から1ヶ月が過ぎていました。あれからさらに3ヶ月。新居は快適です。 我が誕生日を間違えて記憶してくれていた友人たちのおかげで1週間のうちに5回もの飲み会をこなし、そんなこんなで28歳になった初夏。ひげも髪も少し伸び、大学3年生の冬に伸ばした髪を切って以来、5年半ぶりに人に髪を切ってもらいました。 Via Eleonora Duse (エレオノーラ・ドゥーゼ通り)からの引越しのときの、ちょっとした大騒動の主役であったローズマリーも順調に増えました。手探りでセミが鳴き始めたのは誕生日の直後だったか知らん。「じっ、じっ・・・。」ってな具合で。 ボローニャの夏の風物詩、野外上映会"Sotto le stelle del cinema(映画の星の下)"の準備も着々と進んでいた6月中旬。サッカー世界杯のイタリア優勝直後は、この広場も酒池肉林と化したわけです。 7月の第1週からはずっと楽しみにしてきた修復映画祭"Cinema ritrovato(再び見出された映画)"も始まりました。いつも勉強している(?!)図書館で開催された古本市で買った本にはまだ手をつけてません。ツンデマス。素敵なオールド・ポスター一枚一枚に喉から手が出ました。おっと、その前の週には、ドミニク・サンダにあと5mというところまで接近したのでした。 修復映画祭を狙ったかのように、母と妹が訪ねてきたのが7月中旬。フィレンツェとヴェネツィアに行きました。遠くから見たらきれいなのに、どちらも観光客だらけで汚くてうるさくて、それでも一歩裏通りを歩いたりしたものなら、その魅力に取り憑かれます。で、結局何度も行きたくなってしまうのです。 ようやく7月下旬になり勉強のエンジンがかかり出したんですけど、それでも野外上映は続いてて、たまたま行った上映ではプログラムが変更になって新しい発見があったり、いろんなアイデアが浮かんだり・・・。気がつけば最終日『もののけ姫』まで観てました。クレジットは、Kenji Miyazaki監督となってましたけど。 ・・・・・・・・・・ん? 気づけばリグーリアの海にいました。 修士論文の材料作りくらいはしたようなしないような・・・。 絵に描いたような風景、大急ぎのスローフード屋、僕はチェリーではなく未熟なオリーブなわけで、こいつらは葡萄ではなくワインなわけで、うにを採ってはしゃぐおっさん少年でもあり、モナコのハジメ爺さんなわけで、『ニースにて』はジャン・ヴィゴであり、結局現実なんてものは切り取れるものではないのである。 それは飽く迄優しく飽く迄厳しく、あるいはそれはまるで高波にも見え、あるいは高台の城であり、闇ん中の光明であり、そこに我が匂いのするものはそれしかなく、崖に立つは我のみならず、目の前の山はどこまでも高く、自分がそこに含まれているのが滑稽しくて、足元のそれは点にも見え、夢にまで見た白き牛。
by kantacantalavita
| 2006-09-01 06:51
| 日々の写真
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
全体 開設しました 親愛なる日記 映画経験(filmについて) 映画とは何か(cinemaについて) Cineteca Bologna イタリアに行きます生きます 日々の写真 追加・更新・変更・リンク TOR DES GEANTSへの道 タグ
映画の保存・修復の話(67)
悲劇は楽し。(53) 映画祭(37) 『シネマテークにしねまっていこ』(27) Vittorio De Seta デ・セータ(16) 滞在許可証更新のアレやコレ。(12) 間借り人と大家の間に起こるよくある話(ボローニャ編)(11) 月間観た映画リスト(10) 500のある風景(10) Luzzara ルッツァーラ訪問記(7) HMD ホーム・ムービー(6) Gennaro Ivan Gattuso(5) 検索
フォロー中のブログ
リンク
大阪ドーナッツクラブ
イタリアのお宝発掘集団『大阪ドーナッツクラブ』。人呼んでODC。シネマテークについてのコラムを担当してました。 大阪ドーナッツクラブ公式ブログ(代表によるブログ) 『Kanta Canta La Vita』が所属する上記「大阪ドーナッツクラブ」の代表で、FM802DJポンデ雅夫のブログ。 かのうとおっさんの「ああ密談」 大阪ドーナッツクラブメンバー有北クルーラーのもうひとつの顔。 映画保存協会 日本の映画保存のある部分は、この協会が支えています。 アトリエ・マニューク 映画と映画保存とその周辺(例えばビールとか俳句とか)について書くならば僕はこうしたい、それがこのHPにあります。 赤海老ログ 本職は歌手なのに、僕にとっての彼ら二人はワインの先生です。Colli Bolognesiを共有(共憂)をしてます。 C'è profumo 日本人音楽家の多いボローニャにあって、飲み会でしか会ったことがない友人yukaちゃんのHP。ピアニスト。 ホームムービーの日 NEWS 今こそ8mm。景色を映しただけで映画になる国、イタリアに8mmカメラを持って行きます。 The Internet Movie Database 誰が呼んだかIMDb、えらく重宝します。フォーマット検索とかは最近かなり気に入ってます。 all cinema ONLINE 映画検索に重宝してます。日本語表記はあてにならない場合もあるので注意が必要です。 チネテカ・ボローニャ Cineteca Bologna。ボローニャのシネマテークです。当ブログのカテゴリー『Cineteca Bologna』はこのシネマテークの当日の上映プログラム(概ね日本語)です。 ボローニャの映画館情報(2torri.itより) チネテカ以外の映画館情報。ボローニャにはこんなにたくさん映画館があるんです。 ボローニャの図書館検索 ボローニャには相当数の図書館がありますので、映画という19世紀以降の芸術を研究する僕のような学生が探す本は大抵見つかるはずです。 イタリア国立映画博物館 Museo nazionale del cinema。トリノ。2006年8月に聖地巡礼的に訪れた際には、その建物(モーレ・アントネッリアーナ)の頂上でエレベーターが作動しなくなり、急遽ヘルメットをかぶって徒歩で地上に降りるという映画的に稀有な体験をしました。 チネテカ・イタリアーナ Cineteca italiana。ミラノのシネマテーク。「見せるための保存」を目指しているとのことで、近年新しい上映室が増設されたようです。その名に「イタリア」を冠していることからもわかるようにその歴史はボローニャのそれよりずっと古い。 チネテカ・デル・フリウリ Cineteca del Friuli。北イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州ウーディネ県ジェモナにあるシネマテーク。このブログでも報告したポルデノーネ無声映画祭はこのシネマテークが中心になっています。イタリア国内に5つあるFIAF加盟団体の中では最もマイナーなイメージがあるが、実は違いそう。行ってみたい施設のひとつ。 チネテカ・ナツィオナーレ Cineteca nazionale。ローマにある映画実験センター。国立の映画学校で、そのシネマテークはローマのど真ん中トレヴィの泉近くにあるとか。ミラノ、ボローニャ、ローマ間では上映用のフィルムのやり取りが多いように感じてます。 東京国立近代美術館フィルムセンター 日本におけるシネマテークとは何か?考えてみます。常設展や特別展は、何時間でも過ごせます。 シネマテーク・フランセーズ Cinémathèque française。説明無用(?)、世界中のシネフィルの聖地シネマテーク・フランセーズ。2005年、多くの映画人が通ったシャイヨー宮からベルシーに移転し新しい建物になりました。写真を見た限りですが、ものっすごくきれいみたいです。住みたい。 ドイツ映画博物館 DEUTSCHES FILMMUSEUM。フランクフルトにある映画の博物館(そのまま)。ドイツ語も勉強しますか。ドイツと言えばムルナウ財団は、ボローニャのシネマテークの上映でもしばしばその名前を目にします。 オランダ映画博物館 FILMMUSEUM。アムステルダムにある映画博物館。上記ドイツ映画博物館と一緒に訪ねてみようかと計画中。学生でも6.50ユーロ、会員でも4.50ユーロとはちと高いか。(英語あり) Antonio Pignottiコレクション 2006年の「ホームムービーの日(in Italia)」で映写機などの展示をしていたコレクターの方です。いつの間にかリンクしてくれていたので、晴れて初めてイタリアのHPと相互リンクになりました。(イタリア語) Planet World 大阪梅田のシネマテーク。大阪にプラネットありと謳われた「生きた」伝説。 Planetary Film Archives 上記プラネットのフィルムアーカイブです。資料整理のお手伝いをしました。 internet bookshop ITALIA イタリアの本が買えます。バカンスシーズンやその前後を除けばかなり信頼度は高いです。送料も高いですけど。 日本の古本屋 現実世界での古本屋めぐりも好きですが、電脳世界のほうが欲しい本がみつかったりします。 comfm.com イタリアのラジオがネットで聞けます。生のイタリア語を欲してる方にはお薦めです。 RADIO MARGHERITA イタリアのポップミュージックを新旧問わずに流しまくる秀逸なHP。ホームの下のところにある「Ascolta Radio Margherita (マイクの絵)」をクリックすると、Windows Media Playerで聴くことができます。 NHKラジオイタリア語版 その日のニュース約5分と曜日ごとに決められたテーマ約10分をイタリア語で聞くことができます。他の言語もあり。イタリアのラジオに比べ、音声が安定しているように思えます。 Consorzio Vini Colli Bolognesi ワインは全く無知に等しいですが、なぜかしら「おらが村主義」は大切にしていたいのです。日本で一番「ボローニャの丘」について詳しい人になりたいです。「ボローニャの丘」ワイン協会のHP(伊語or英語)。 大相撲 がんばれ力士。 インターネットでモンドリアン こういうのも好きです。 氷温熟成 Bravo! KANTA このビールを評したずっと年下の女の子曰く、「苦味の奥に甘さがある」。ううむ。僕のことを言ってるのでしょうか。 Google日本 何かと便利。 Wikipedia Japan 何かと便利。 以前の記事
2018年 07月 2017年 10月 2011年 07月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 04月 2010年 02月 2009年 09月 2009年 02月 2008年 12月 2008年 07月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||