KANTA CANTA LA VITA

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2006年 10月 03日

久しぶりの日記です。

今日から新学期が始まりました。日本もですかね、『KANTA CANTA LA VITA』です。



昨年は11月下旬にイタリアに到着したため、開講時から受けることのできなかった"FILMOLOGIA"に今年も参加します。映画保存の土台となる授業と捉えております。初日の今日は、"CINEMATOGRAFIA"と"FILMOLOGIA"の違いについて、歴史的背景を交えながら解説されました。60年代のメッツの登場に対して、一部学生からブーイングともため息ともとれる雑音が漏れまして、おかしかったです。映画(film)の映像と物質という二つの側面。スクリーンに映る映像も映画だが、映写室で映写機にかけられているのも映画だと。映画保存に興味を持ち始めて以来、スクリーンを睨みながらも常に後方の映写室で回っているであろうフィルムは確かに意識するようになったのも事実です。去年受け損ねただけに、今年はしっかり参加したいと思います。新入生がうるさい新学期の始まりです。

先日(実に盗難の数日後でしたが)、友人のおかげで新しい自転車を持つことができました。メタリック赤の折りたたみ式で、以前のよりは二周りほど小さく、同居人は僕がこの自転車に乗る様を笑います。そんな小さな自転車で、前をたらたら行く、より装備の充実した自転車をガチャガチャ追い越すと、みな一様に腹を立てたり驚いたりします。人によってはさらにスピードを上げて抜き返す者もいます。おかしな国のおかしな人々です。今日は帰宅途中に、『キルビル』の登場人物の誰かが吹いていた口笛をまねていたら、さらに後ろで誰かがそれをまねして、アレンジまでしているのには、ずいぶん楽しくも不思議な気分を味わいました。おかしな国のおかしな人々です。

向かいの窓のちょっとしたスペースに真っ白のハイヒールが置かれています。ヒールはずいぶん高く、きらきら光る飾りがついています。その他の靴はなくその白いハイヒール1足だけです。僕と食事の時間が大体同じなため、履いてる女性がどんな人か知ってます。よく顔をあわせますし、視線も交わりますが、言葉を交わしたことはありません。30代後半のよく日焼けした女性で、夕方なると、なんて言うんでしょう、薄い生地で、ひざ上20cmくらいの丈のワンピースで、キャミソールみたいな上半身の、下着みたいなのを着て、ベランダでペディキュアを塗ってます。かなり年配の女性と暮らしています。年配の女性はあるいは2人かも知れません。実は娼婦じゃないかなあというのが僕の印象です。ご飯時に時々聞こえるアームストロングの『素晴らしき世界』が彼女らの部屋から聞こえてくるのなら、何か知らん素敵なことみたいで、つい微笑んでしまうのです。

同居人イレーネが、「私、もうご飯食べたのに、CANTAが食べているの見たら、また食べたくなったー。パスタ食ーべよっと。」なんて言いながら、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ(にんにくとオイルと唐辛子)を作り出しました。彼女はにんにくと辛いものが大好きなシチリア人の末裔です。お、もう一人、南イタリア代表マウロも帰ってきました。いつもどおり、「エイラー。」って言いながら玄関を入ってきたところです。すぐに何かを作り出したところを見ると、ずいぶんお腹を空かして帰ってきたのではないでしょうか。彼の作るご飯はとてもおいしいです。どしっと重くて、まだ見ぬシチリアの(彼の)母さんを想います。

金曜日から北イタリアのポルデノーネ(の近くのサチーレ)で開催される無声映画の祭典"LE GIORNATE DEL CINEMA MUTO - 25th Pordenone Silent Film Festival"に行ってきます。ボローニャの修復映画祭"CINEMA RITROVATO"同様、タフな日々になることは明らかですが、楽しんできます。

そんな日々です。
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by kantacantalavita | 2006-10-03 06:03 | 親愛なる日記 | Comments(0)


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