2006年 10月 05日
先日、人の繋がりがあってチネテカのラボを見学することができました。 友人の友人がチネテカに出入りしている人でして、彼がまた国宝級の良い人、仕事の早い人で、会ってその次の週にはチネテカのラボ見学の段取りができあがっておりました。人一倍仕事の遅い私は感動するばかりです。言うまでもなく、僕一人ではここまでたどり着くのにどれだけ時間がかかるか、果たして辿り着けるか知らん。 見学とは言え、その段取りをしてくれた友人は、待ち合わせの日までに履歴書を用意しておけと言いましたので、それを携えて当日ラボに向かったのですが、折りしもポルデノーネ無声映画祭の直前でありまして、責任者は多忙を極めておりまして、どうやら面接らしい顔合わせもほどほどに、「じゃ、これで。」というような雰囲気を出したのですが、そこは国宝がうまいこと、「ラボの見学も頼んでいたんだ。」と言い足してくれまして、僕は、いやいやそっちがメインだぜなんて思いながらも彼の一言に感謝しつつ、担当者の後ろについて回りました。 「写真撮影は可能?」と問う僕に、「別に構わないけれど、どうせまた来ることになるんだから・・・。」、すなわちその時ゆっくり撮ったらいいじゃないかと責任者は言います。現に撮影もままならない忙しさ、慌しさ。フィルムの洗浄、点検、35mm現像機、サウンドトラック修復、と足早に歩き回り、見学終了。 「じゃあ、無声映画祭後にまた連絡を取るということで。」という責任者の言葉だけを頼りにその場を辞した僕たち。この日をアレンジしてくれた友人もやや気まずそうにしてます。 「まずは『見る』ことが大事だったんだ。本当にありがとう。」そう伝えて、彼と別れます。時間にして30分。嵐のような30分。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ いったいあれはなんだったのでしょう。 見学?確かに見ましたけれど、見てないに等しい感じもします。 面接?チネテカのラボラトリーでの実習という、淡い儚くささやかな夢がやたら現実味を帯びましたが、色々困難も付き纏います。 かろうじて、ラボの印象を述べることができるとすれば、思ったより小さい、これが世界的に有名なボローニャのラボか、作業してる人はずいぶん若く、責任者は修復映画祭の『マチステ』の解説でも思ったけれど、なお若い。修復業界(というものがあるならば)に、可能性を感じる。 整理すれば、僕の大学への登録の仕方次第という大前提はありますが、チネテーカ・ボローニャのラボラトリー(作業所)で研修を受ける可能性が出てきました。明日、大学に問い合わせに行ってきます。ああ。
by kantacantalavita
| 2006-10-05 04:32
| 映画とは何か(cinemaについて)
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大阪ドーナッツクラブ
イタリアのお宝発掘集団『大阪ドーナッツクラブ』。人呼んでODC。シネマテークについてのコラムを担当してました。 大阪ドーナッツクラブ公式ブログ(代表によるブログ) 『Kanta Canta La Vita』が所属する上記「大阪ドーナッツクラブ」の代表で、FM802DJポンデ雅夫のブログ。 かのうとおっさんの「ああ密談」 大阪ドーナッツクラブメンバー有北クルーラーのもうひとつの顔。 映画保存協会 日本の映画保存のある部分は、この協会が支えています。 アトリエ・マニューク 映画と映画保存とその周辺(例えばビールとか俳句とか)について書くならば僕はこうしたい、それがこのHPにあります。 赤海老ログ 本職は歌手なのに、僕にとっての彼ら二人はワインの先生です。Colli Bolognesiを共有(共憂)をしてます。 C'è profumo 日本人音楽家の多いボローニャにあって、飲み会でしか会ったことがない友人yukaちゃんのHP。ピアニスト。 ホームムービーの日 NEWS 今こそ8mm。景色を映しただけで映画になる国、イタリアに8mmカメラを持って行きます。 The Internet Movie Database 誰が呼んだかIMDb、えらく重宝します。フォーマット検索とかは最近かなり気に入ってます。 all cinema ONLINE 映画検索に重宝してます。日本語表記はあてにならない場合もあるので注意が必要です。 チネテカ・ボローニャ Cineteca Bologna。ボローニャのシネマテークです。当ブログのカテゴリー『Cineteca Bologna』はこのシネマテークの当日の上映プログラム(概ね日本語)です。 ボローニャの映画館情報(2torri.itより) チネテカ以外の映画館情報。ボローニャにはこんなにたくさん映画館があるんです。 ボローニャの図書館検索 ボローニャには相当数の図書館がありますので、映画という19世紀以降の芸術を研究する僕のような学生が探す本は大抵見つかるはずです。 イタリア国立映画博物館 Museo nazionale del cinema。トリノ。2006年8月に聖地巡礼的に訪れた際には、その建物(モーレ・アントネッリアーナ)の頂上でエレベーターが作動しなくなり、急遽ヘルメットをかぶって徒歩で地上に降りるという映画的に稀有な体験をしました。 チネテカ・イタリアーナ Cineteca italiana。ミラノのシネマテーク。「見せるための保存」を目指しているとのことで、近年新しい上映室が増設されたようです。その名に「イタリア」を冠していることからもわかるようにその歴史はボローニャのそれよりずっと古い。 チネテカ・デル・フリウリ Cineteca del Friuli。北イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州ウーディネ県ジェモナにあるシネマテーク。このブログでも報告したポルデノーネ無声映画祭はこのシネマテークが中心になっています。イタリア国内に5つあるFIAF加盟団体の中では最もマイナーなイメージがあるが、実は違いそう。行ってみたい施設のひとつ。 チネテカ・ナツィオナーレ Cineteca nazionale。ローマにある映画実験センター。国立の映画学校で、そのシネマテークはローマのど真ん中トレヴィの泉近くにあるとか。ミラノ、ボローニャ、ローマ間では上映用のフィルムのやり取りが多いように感じてます。 東京国立近代美術館フィルムセンター 日本におけるシネマテークとは何か?考えてみます。常設展や特別展は、何時間でも過ごせます。 シネマテーク・フランセーズ Cinémathèque française。説明無用(?)、世界中のシネフィルの聖地シネマテーク・フランセーズ。2005年、多くの映画人が通ったシャイヨー宮からベルシーに移転し新しい建物になりました。写真を見た限りですが、ものっすごくきれいみたいです。住みたい。 ドイツ映画博物館 DEUTSCHES FILMMUSEUM。フランクフルトにある映画の博物館(そのまま)。ドイツ語も勉強しますか。ドイツと言えばムルナウ財団は、ボローニャのシネマテークの上映でもしばしばその名前を目にします。 オランダ映画博物館 FILMMUSEUM。アムステルダムにある映画博物館。上記ドイツ映画博物館と一緒に訪ねてみようかと計画中。学生でも6.50ユーロ、会員でも4.50ユーロとはちと高いか。(英語あり) Antonio Pignottiコレクション 2006年の「ホームムービーの日(in Italia)」で映写機などの展示をしていたコレクターの方です。いつの間にかリンクしてくれていたので、晴れて初めてイタリアのHPと相互リンクになりました。(イタリア語) Planet World 大阪梅田のシネマテーク。大阪にプラネットありと謳われた「生きた」伝説。 Planetary Film Archives 上記プラネットのフィルムアーカイブです。資料整理のお手伝いをしました。 internet bookshop ITALIA イタリアの本が買えます。バカンスシーズンやその前後を除けばかなり信頼度は高いです。送料も高いですけど。 日本の古本屋 現実世界での古本屋めぐりも好きですが、電脳世界のほうが欲しい本がみつかったりします。 comfm.com イタリアのラジオがネットで聞けます。生のイタリア語を欲してる方にはお薦めです。 RADIO MARGHERITA イタリアのポップミュージックを新旧問わずに流しまくる秀逸なHP。ホームの下のところにある「Ascolta Radio Margherita (マイクの絵)」をクリックすると、Windows Media Playerで聴くことができます。 NHKラジオイタリア語版 その日のニュース約5分と曜日ごとに決められたテーマ約10分をイタリア語で聞くことができます。他の言語もあり。イタリアのラジオに比べ、音声が安定しているように思えます。 Consorzio Vini Colli Bolognesi ワインは全く無知に等しいですが、なぜかしら「おらが村主義」は大切にしていたいのです。日本で一番「ボローニャの丘」について詳しい人になりたいです。「ボローニャの丘」ワイン協会のHP(伊語or英語)。 大相撲 がんばれ力士。 インターネットでモンドリアン こういうのも好きです。 氷温熟成 Bravo! KANTA このビールを評したずっと年下の女の子曰く、「苦味の奥に甘さがある」。ううむ。僕のことを言ってるのでしょうか。 Google日本 何かと便利。 Wikipedia Japan 何かと便利。 以前の記事
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