KANTA CANTA LA VITA

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2006年 12月 31日

チェ!チェッ!ハートが泣いてるの

一時帰国していた友人のお土産「アニメーション『タッチ』Best Song Book」というCDを堪能する日々です『KANTA CANTA LA VITA』です。

幼き頃に聴いて育った楽曲自体にもしびれています(リミックス版ですが同様にしびれます)が、歌詞も良いです。本来、歌詞重視で音楽を聴くことはあまりないのですが、メロディーはもうすでにインプットされてますので、自然に歌詞に目が行くわけです。

失われて久しい日本語の、その陳列棚のようなブックレットです。ちょっと引用しましょう。

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"呼吸を止めて一秒
 あなた真剣な目をしたから
 そこから何も聞けなくなるの
 星屑ロンリネス"

"手を伸ばして 受け取ってよ
 ためいきの花だけ束ねたブーケ" 
 (以上「タッチ」、作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明)

"紅茶のカップに涙が輪を描いた時
 だれかにやさしく抱かれている気がしたら
 僕の合図だよ"

"見つめているよ
 ひとりっきりじゃないよ
 さびしい時は
 テラスに星くず届けてあげる"
 (以上「星のシルエット」、作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明)

"星が夜空で泣けば
 ふたりせかせる門限ね
 さぐり合うからあぶなくなる
 風に飛んでく夏の
 帽子みたいに たよりない
 今の私を 逃がさないで
 愛が肩で息をしてる ほら チェッ チェッ
 胸にあなた 刺したトゲを抜きに来てよ
 心の中に旅して
 だけど でもね なのに すぐね ほら チェッ チェッ
 迷いだすの 色をまぜて回すキスのルーレット"
 (以上「チェッ!チェッ!チェッ!」、作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明)

"涙がかなしいキーでハモるよ
 頬寄せた机の傷さ
 指先かすれた文字を読んだよ
 あゝ僕の名前が刻ってあった"
 
"涙が切ないコード叩くよ
 好きだよとハミングしても
 二つの思いが重ならないね
 あゝ壊れたデュエットみたく"
(以上「ひとりぼっちのデュエット」、作詞:売野雅勇 作曲:芹澤廣明)

"あいつのいちばん大事な
 人を好きになった罰だね
 僕だけ泣けばいい

 グラブで隠したサインさ
 好きさ好きさ好きさって
 胸でつぶやくよ
 
 ボードに並んでく
 僕の愛さゼロが・・・・・・"
 (以上「さよならの贈り物」、作詞:売野雅勇 作曲:芹澤廣明)


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僕もこうして自分の言葉を綴る人間の端くれですが、なんと言うか、貧弱な脳みそと薄っぺらな語彙集を目の当たりにした気がします。「ボードに並んでく 僕の愛さゼロが・・・・・・」なんて僕にはひらめかない発想ですし浮かばない言葉です。記号学的雰囲気も感じられますし、実のところ意味はイマイチわかりませんが、わからなくっていいんですよね、なぜならぼくら読み手の想像力をくすぐりますから、大いに。

作詞家の売野雅勇という人を僕は知りません。ので、インターネットで検索していたら面白いことがわかりました。先日の投稿で中谷美紀が歌った坂本龍一作曲の「砂の果実」を引用しましたが、それもこの人が書いたものでした。虫が知らせたんですかね、この偶然。さらに上記引用曲全ての作曲編曲を担当した芹澤廣明、この人自身唄がうますぎます。成人男性である僕が歌うには高すぎる声がカッコ良いです。チェッカーズなどに楽曲提供していた人みたいです。CD聴いてみたいです。

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思うのは、拙いながらもどうせ言葉を弄ぶなら、思いっきり遊んだ方がいいなあと。詩人でもルポライターでもないこの中途半端な身分を逆手にとって好き勝手に楽しめるなあと。

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あれは小学校中学年くらいでしたか、家にタッチのLPがあったのを覚えています。プレーヤーがあったかどうかは記憶にありません。はっきりしているのはそのLP自体を聴いたことがないということです。ではなぜこんなにもはっきりと曲と歌詞を記憶しているんでしょう。テレビだってそんなにずっとは見せてもらえませんでしたし、ビデオが我が家にやってきたのもずいぶん後になってからだったと思います。

おそらく、あの頃の僕は、歌詞を覚えるのに必死だったんですね。そうやって一人遊びをしていたんです。「すれちがいや 回り道を あと何回過ぎたら 2人はふれあうの」なんて歌詞の意味なんかさっぱりわからず、それでも覚えることを自らに課してひとりで優越感に浸っていたのかも知れません。記憶にない誰かに実際に歌って聞かせていたかも知れません。

最近、イタリア語の単語にしろ、映画関連の固有名詞にしろ、さっぱり覚えられないのは、あの頃の必死さが欠けているからなのかしら、などとも思うわけです。

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e0017332_10153410.jpg小さい頃も大人になってからも楽しめる、二度美味しい『タッチ』の楽曲集の紹介でした。

(このCDのジャケットも物語世界からは逸脱した感じが良いです。)
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by kantacantalavita | 2006-12-31 10:15 | 親愛なる日記 | Comments(0)


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