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2007年 01月 15日

外部連載コラム裏話その3

ちょっと遅くなりましたけど、外部連載コラム『シネマテークにしねまっていこ』第3回分に対する自己言及です。

もう結構時間も過ぎてしまったことですし、内容が内容でしたので特に自ら突っ込むことがないので、後日談を少し。

e0017332_1042532.jpgコラムの最後に載せた写真(第4回の冒頭でも使いまわし)、どうですか?よく撮れてるでしょ。赤と黄色の壁と青空のコントラスト、構図、真ん中に立つ男(小さな巨人)、その男に忍び寄るかのような木の影。結構満足しています。え?まだ見ていない?ちょっとちょっと、それすなわち、コラム自体も読んでないということじゃないですか。嬉々として吠えてますので暇な時に読んでください。あ、画像だけ、縮小して(クリックすると大きいサイズでご覧いただけます)ここにも掲載しますのでよろしければ。

で、この写真、特に誰か友人に撮ってもらったとか、通りすがりの人に頼んだとかではなく、その場あるもの(塀やゴミ箱や手袋やカメラのケース)で何とかフレーミングして、タイマー設定して構図に収まるという具合にして、独りで撮りました。その割には良く撮れてるような気がします。もちろん失敗作もあり、駄作もあって、その中から良いと思ったものを選んだのですが、これはなかなか恥ずかしいもので、見知らぬ外国人がこれをやっていると結構怪しまれます。いえ、そんなもの僕が見てもおかしいと思います。まあ、でもここは波に乗りかけている初外部コラムのためです、頑張りますし、恥も知りません。

で、この日も順調に写真を撮り進めていたら、鍵番らしい上映室のチケット売りのおじさん(コラム内ではトイレですれ違ったひと癖ある彼)がやってきました。声を掛けると、「なんだ、お前か」のひと言。続けて、「なんか変な奴がいるなあとは思ったんだよ」。わかってはいますが、彼に言われると悔しい気もします。よりによって今日に限ってなんで彼が鍵番なのかと。まあ、でも特にだからと言って実害があるわけでもありませんし、他の女子モギリに見られたら余計恥ずかしい気もしますので、あるいは彼で良かったのかも知れません。隙を見て彼にもカメラを向けました。当然、笑顔でポーズを取るタイプではありません。カメラの視線に気がつくと顔を逸らしたりします。ふふふ。

その画像は今のところどこでも掲載はしていませんが、先日、上映が終わって少し彼と話す時間があって、何かブツブツ言っているなあと思ったら、

「あの写真はどうなった?」

「ああ、門のアレ?コラムに載せたよ。」

「・・・、俺のもか?」

いやいや、やっぱりそれはまずいでしょう。しかも自分の写真が載ってあるなんて知ったら今度は何が書かれてあるかが気になるはずです。そうでなくとも、「チネテカの何を書いているんだ、スパイめ」、などと言う彼です。下手なことは書けたもんじゃありません。

「いやあ、チネテカっていうスゴイものがボローニャにあるんだよって叫んでるだけだよ。なんだよ、載せて欲しかったのかい?」

「・・・、いや、そういうわけじゃないんだ。」

なにか、彼と少し仲良くなった気がした瞬間でした。もちろん勝手な印象ですけれど。そのせいかどうか知らん、突然PCに向かい、どうやればその画像が見れるのかを聞いてきます。「kanta cineteca」で、google検索したら出てくるよ。特に隠す必要もありませんので教えてあげます。

残念ながら、日本語が読めるパソコンではなかったので(読めたところで訳すのは僕ですが)、文字化けしたさびしいページでしたが、画像は見れます。大阪ドーナッツクラブのHPにも飛びます。イタリアの文化人の一覧を見て「ふ~ん、アゴスティか。チッチャって知らんなあ」と言い、クラブのメンバーが書いたアージェ・エ・スカルペッリの記事に目を通し、文字が読めていないはずなのに「これがアージェか、お、モニチェッリじゃないか」などと言うところを見ると、映画のことにも詳しそうです。事実、もぎってばかりで映画を観ているようには見えない彼ですが、いちいちつけてくる難癖には何処かしら歪んだ知性のようなものが感じられる場合があります。アゴスティがやっている映画館「アッズッロ・シピオーネ」も知ってました。不思議な男です。

ここでも、彼の写真は載せませんが、チネテカに行った時はチケット・カウンターをのぞいてみて下さい。白髪の混じった長髪が彼です。彼のイチャモンに負けず、皮肉を真に受けず、恥ずかしがってもじもじしなければ、ちょっと面白い側面も見せてくれるかも知れません。
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by kantacantalavita | 2007-01-15 09:59 | 親愛なる日記 | Comments(0)


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