KANTA CANTA LA VITA

forsecanto.exblog.jp
ブログトップ
2007年 07月 05日

Il cinema ritrovato 2007(ボローニャ復元映画祭点描その4)

【4日目】 2007年7月3日 (水曜日)

9:00- Asta Nielsen: il linguaggio dell’amore ~アスタ・ニールセン特集~
 ・"DIE FILMPRIMADONNA"
  監督:Peter Urban Gad
  製作:ドイツ 1913年
  35mm 348m 17分(18fps) カラー 英語インター・タイトル
 ・"ENGELEIN"
  監督:Peter Urban Gad
  製作:ドイツ 1913年
  35mm 1605m 78分(18fps) 白黒 ドイツ語インター・タイトル
【ひとこと】Maud Nelissenの伴奏。①は裏舞台、メタ映画。カタログに、ニールセンがフィルムに触れる画が使われているが、それも含めて、現像や編集のショットがとても良い。オリジナルは1429mなので、「ほとんど残っていない」と言って良いか。本編終了後に、他の断片を求める字幕が入る今回のプリントには、現存のアメリカ版(ジョージ・イーストマン・ハウス)の225mとオランダ版(フィルムミュージアム)の89mが使われる。②画面比率が不思議なプリント、縦が短いから次のコマの上部が見え、それを調節したら、それまで適正だったインター・タイトルがずれた。中間を取って対処する。インター・タイトルに付された番号が飛ぶのは欠損していることを表すか?

10:45- Cento anni fa: i film del 1907 ~100年前 1907年の映画~
 ・"VUES D’ESPAGNE EN CARTES POSTALES"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 100m 5分30秒(16fps) カラー
 ・"THE MAKING OF A MODERN NEWSPAPER"
  製作:Lubin アメリカ 1907年
  35mm 178m 10分(16fps) 白黒 
 ・"FIGURENTURNEN"
  製作:イギリス 190?年 
  35mm 101m 5分30秒(16fps) 白黒
 ・"BEN HUR"
  監督:Sidney Olcott
  製作:Kalem アメリカ 1907年
  35mm 96m 5分(16fps) 白黒
 ・"BARBE BLEUE"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 182m 10分(16fps) 白黒
 ・"TOTO FAIT DE LA PEINTURE"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 100m 5分30秒(16fps) 白黒
 ・"L'ASCENSION AU MONT-BLANC"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 275m 15分(16fps) 白黒
【ひとこと】伴奏はAlain Baents。1976年にスイス人ジョワJoye神父が国立映画テレヴィジョン・アーカイヴに寄贈した1300本に及ぶジョワ・コレクション。Roland Cosandeyの解説。パワー・ポイントの表示がされず、何らかの画像が見れなかったし、裏巻きで裏返しの最後から始まる。①のフレーム内フレーム(絵葉書の中)。③のマスゲームは、濡れた地面と白黒の制服のおかげで動きの効果は倍加している。溶解あり。④はジョワ・コレクションから個人(Davide Turconi)が入手したプリントをチネテカ・ボローニャが購入した。

12:00- Progetto Emilio Ghione ~エミーリオ・ギオーネ・プロジェクト~
【ひとこと】書籍"Za la Mort: ritratto di Emilio Ghione"(Edizioni Cineteca)をVittorio Martinelliが紹介。突然映写が始まったと思ったら良いところで停止。Gian Luca Farinelliが、「ここで停めることによって、ギオーネを見れない苦しみを感じてほしい」と。解説の後、続きが始まり、Za la Mortが格好良く登場したところで映写終了。来年の映画祭ではエミーリオ・ギオーネ特集が組まれる。

12:30- Ritrovati & Restaurati ~再発見と復元特集~
 ・"RAGGIO DI SOLE"
  製作:S.A. Ambrosio イタリア 1912年
  35mm 278m 15分(18fps) 染色 スペイン語インター・タイトル
 ・"CRETINETTI RE DEI LADRI"
  製作:Itala Film イタリア 1909年 
  35mm 100m 6分(16fps) 一部カラー 
 ・"LA SUOCERA DI ROBINET"
  製作:S.A. Ambrosio イタリア 1913年
  35mm 80m 4分(18fps) 白黒(字幕はカラー) スペイン語インター・タイトル
 ・"LE CASCATE DI COURMAYEUR"
  製作:Itala Film イタリア 1909年 
  35mm 56m 3分(16fps) 染色調色 スペイン語インター・タイトル
【ひとこと】伴奏はAntonio Coppola。スペインFilmoteca de Catalunya所蔵のナイトレートの復元プロジェクト。ボローニャ、トリノ、ミラノが協力。Roc Villas(Filmoteca de Catalunya)の解説。①傷は多いが画は鮮明。ひどいペンギンが出てくる。鏡の反射を使った特殊?撮影。3分割のフレーム(真ん中に男と女、両端がパン)が良い。④の色の豊かさ。別にクールマユールの素晴らしさは伝わらない。

14:45- Cento anni fa: i film del 1907 ~100年前 1907年の映画特集~
 ・"PIED PIPER OF HAMELIN"
  監督:Percy Stow
  製作:イギリス 1907年
  35mm 230m 12分(16fps) 白黒 
 ・"DREAMLAND ADVENTURES"
  監督:Walter R. Booth
  製作:イギリス 1907年
  35mm 161m 8分(16fps) 
 ・"WHEN THE DEVIL DRIVES"
  監督:Walter R. Booth
  製作:イギリス 1907年
  35mm 86m 5分(16fps) 
 ・"SORCERER'S SCISSORS"
  監督:Walter R. Booth
  製作:イギリス 1907年
  35mm 55m 3分(16fps)
 ・"OUR NEW POLICEMAN"
  監督:Lewin Fitzhamon
  製作:イギリス 1907年
  35mm 138m 7分30秒(16fps)
 ・"THAT FATAL SNEEZE"
  監督:Lewin Fitzhamon
  製作:イギリス 1907年
  35mm 103m 5分30秒(16fps)
 ・"BY THE SIDE OF THE ZUYDER ZEE"
  製作:Walterdaw イギリス 1907年
  35mm 29m 1分30秒(16fps)
 ・"TORPEDO ATTACK ON HMS DREADNOUGHT"
  製作:Charles Urban Trading Company イギリス 1907年
  35mm 131m 7分(16fps)
 ・"GREAT VICTORIA FALLS"
  製作:Charles Urban Trading Company イギリス 1907年
  35mm 57m 3分(16fps)
 ・"TRIP THROUGH BRITISH NORTH BORNEO"
  製作:Charles Urban Trading Company イギリス 1907年
  35mm 124m 7分(16fps)
 ・"MITCHELL & KENYON NO. 223 LLANDUDNO MAY DAY"
  製作:Mitchell & Kenyon イギリス 1907年
  35mm 36m 2分(16fps)
 ・"MITCHELL & KENYON NO. 484 CREWE HOSPITAL PROCESSION AND PAGEANT"
  製作:Mitchell & Kenyon イギリス 1907年
  35mm 148m 8分(16mm)
【ひとこと】Neil Brand伴奏。①は右端にセロテープのようなものが映っているが何かはわからない。⑥のくしゃみは地震を起こし、女性のかつらを飛ばす。 ⑦はサウンドらしいがレコードが消失。ピンボケの女性が波打ち際で踊り続ける。⑨の滝は前プログラムの滝より立派だが、「色」がない。メモがまったく読めないのは、恐らく疲れと眠気によるものと思われる。

16:00- Asta Nielsen: il linguaggio dell’amore ~アスタ・ニールセン特集~
 ・"DIE SÜNDEN DER VÄTER"
  監督:Peter Urban Gad
  製作:ドイツ 1912年~1913年
  35mm 462m 23分(18fps) 白黒 ドイツ語インター・タイトル
 ・"DORA BRANDES"
  監督:Magnus Stifter
  製作:ドイツ 1916年 
  35mm 1236m 68分(18fps) ドイツ語字幕
【ひとこと】Maud Nelissenの伴奏。①はオリジナル911m。ニールセンの着せ替え人形的な側面は今回の特集で印象に残ったことのひとつだが、この作品もそのひとつ。②もうひとつニールセンで印象的なのは身を崩した時の演技。咥えたばこに酒、これは演技とは思えんくらいに完璧に良い(個人的に)。インター・タイトルの中に"Asta Nielsen Film"と"Saturn Film"とある。年間10本×4年という独占契約?に関する解説があったが、その数の多さのせいか、字幕がわからないとかなりわかりにくい監督術、あるいは私の不勉強。

18:30- Matarazzo. Romanzi popolari ~ラッファエッロ・マタラッツォ特集~
 ・"I FIGLI DI NESSUNO"
  監督:Raffaello Matarazzo
  出演:Amedeo Nazzari/Yvonne Sanson
  製作:イタリア 1951年 イタリア語版
【ひとこと】音楽が"Bixio"となっているが、『カビリア』サウンド版との関連は?? 石切り場の一回転パンのオープニング。カッラーラの大理石の美しさ。キスシーンに目をふさぐ犬。"Suora Addolorata"って名前。ヒッチハイクしたトラックに乗ってた歌手、「マンマ!」。発破に巻き込まれた息子の主観ショットではないぼやけた映像は間接主観ショットというのか。

22:00- Piazza Maggiore Ritrovati & Restaurati
 ~マッジョーレ広場野外上映 再発見と復元特集~
 ・"PAPIROSNICA OT MOSSEL'PROMA"
   監督:Yuri Zhelyabuzhsky
  製作:USSR 1924年
  35mm 2302m 102分(18fps) 
  ロシア語インター・タイトル フランス語字幕(焼付) 
【ひとこと】キレはないが、穏やかに楽しむ。映画の舞台裏は相変わらず楽しむ。撮影、編集、ラッシュ上映。24年には「ソヴィエト最初のコメディ」と紹介されたとか。スキャットみたいなこともしちゃう伴奏のバンド(David Lefèbvre/Charlotte Castellat)も悪くない。Foundation Groupama Gan pour le Cinémaとシネマテーク・ドゥ・トゥールーズ(Cinémathèque de Toulouse)の復元。モスクワの古い街並み、ロケ撮影の美。7月の夜でも冷え込むことのあるボローニャの夏の典型?
[PR]

by kantacantalavita | 2007-07-05 13:55 | 映画経験(filmについて) | Comments(0)


<< Il cinema ritro...      Il cinema ritro... >>