KANTA CANTA LA VITA

forsecanto.exblog.jp
ブログトップ

<   2006年 07月 ( 17 )   > この月の画像一覧


2006年 07月 31日

最近について。

一日の勉強が終わり、「さてブログでも。」となる頃には、脳みそが完全にその機能を停止してしまっています『KANTA CANTA LA VITA』です。

近頃の食事について、"SOTTO LE STELLE DEL CINEMA(映画の星の下)"という野外上映について、こちらの暑さについて、修復映画祭のまとめなど、書きたいことは次から次に浮かぶのですが、来月4日からのバカンスを目指し、自らに課した小論文執筆に追われております。しばし勘弁ねがいます。
[PR]

by kantacantalavita | 2006-07-31 05:51 | 親愛なる日記 | Comments(2)
2006年 07月 27日

Il cinema ritrovato 2006 (8日目)

【8日目(2006/7/8)】
9:00 ジェルメーヌ・デュラック特集。『リュミエール工場の出口』は見逃すも、『チート』(断片)の途中から入場、Planet+1で観たのがすごく良かったので全編観たかった。アベル・ガンスの"La roue"。植物を低速撮影(ゆえに映像は速い)の"La croissance des végétaux"は途中しばしば停止する。DVDか。

10:00 1906年特集ヴァイタグラフVitagraph版。メモがほとんど読めないので、解読可能な部分だけそのまま転載。「完全に体調不良 10:00-"1906" vitagraph いつも一番前の真ん中に座るよくしゃべるおじさんは誰だ? G.HE 浮浪…→パン(ワンショット)同時性→食卓と広間 周期的に傷み 子供が寝た後の… … 食卓の… … アニメーション 傾く…家ドリー 回転して鬼が出てくる カメラが回るか グリフィス以前の技術 "100 to 1 shot" 新聞を(文字を)見せる cleaness & contrast 競馬双眼鏡フレーム 金ふりまく 何が言いたいのかわからん 笑い声 the mill girl …良く寝た」 「良く」寝たって・・・。

11:15 アルベルト・ラットゥアーダ特集。"Venga a prendere il caffè... da noi"。昨冬のウーゴ・トニャッツィ特集以来、彼は大好きである。3姉妹と交互に手をつなぐモンタージュ、「強い」男という決まり役。カタログを読むと「カメラのフェティシズム」や「フロイト」という文字が見えるが、それとは全く関係なくトニャッツィを楽しむ。いや、全く関係ないことはないのだろう。ただ僕が認識できていないだけ。未熟な映画言語。

14:45 発見・修復特集。"The Open Road"。最終日にしてこの衝撃。1コマずつ交互に青(緑)と赤に染色されたフィルムの短い映写、ちらつきが甚だしい(昔あるアニメーションでこんな映像が流れ、それを見た子供たちが不調を訴える、なんてことがありましたね)、その後本来の"The Open Road"の上映。カメラを携えてグレート・ブリテンを旅する、行く先々で様々な映像を撮影する、絵画的に美しいフレーミング。問題は、「自然色」的に色が見えること。動きの速い部分などに青や赤を感じることはあるが、なんという美しさ。目が熱い。5年前に一人で旅行したハイランド、ベンネヴィス、フォート・ウィリアムス、只ならぬ映像と特別な思い出がオーバーラップしてしばし呆然。憶えておこう、Claude Friese-Greene(とその父William)、the biocolour processとFriese-Greene's system。
e0017332_21363684.jpge0017332_21364980.jpge0017332_2137253.jpg
詳細はBBCのHP(英語)で読めます。僕も原理がイマイチわからないのでもう少し調べてみます。



16:00 ウィリアム・S・ハート特集。"Tumbleweeds [Hart's prologue 1939 reissue]"。この後に上映される"Tumbleweeds"を在りし日のハート(老いてもあの顔)がカウボーイ姿で荒野に現れて語る。英語なのでよくわからないが、無声映画の俳優の力、声を出したらさらにすごい(ということも少なからずある)。

16:30 暗い上映室を出て、走ってCinema Arlecchinoへ。ヴィットリオ・デ・セータの"Banditi a Orgosolo"。強烈な白黒映像と強烈な思い出(嗚呼、思えばスコットランド旅行の後はサルデーニャにいたあの日々)がオーバーラップしてしばし呆然。憶えておこう、Vittorio De Setaとヤギのチーズ。(近々、文章書いてみます。しばしお待ちを。)

22:00 チャップリン・プロジェクト。ボローニャの街の中心マッジョーレ広場で『ニューヨークの王様』の野外上映。高校生のころ以来で、大いに楽しむ。

FINE
[PR]

by kantacantalavita | 2006-07-27 21:02 | 映画経験(filmについて) | Comments(3)
2006年 07月 27日

ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾ、あるいはringhioとしてのGennaro Ivan Gattuso(その3)

その後、リーノから音沙汰がありません。おそらくバカンスで実家のあるカラブリアに帰ってるんじゃないか知らん。友人が送ってくれたガットゥーゾの写真の掲載に対する反応が低くて、というかたった一つの言及さえなく、やや憤りを隠せない『KANTA CANTA LA VITA』です。みなさん、あの、点になって隠れていた画像見てくれたんですかね。ツッコミがないと「僕がガットゥーゾに本気」みたいじゃないですか。

悔しいので別バージョンを縮小も点化もせずに載せてしまいます。ちなみにあの点になっていたバージョンでは、ガットゥーゾはより男前です。

e0017332_4425922.jpg


今日になって初めて、今「街で噂」と噂の"You Tube"とやらを試してみましたが、あれはとんでもないですね。少年の日々、どうしても観たかったのに観れなかったNBAの名プレイ集や、青年の日々、どうしても観たかったのに観れなかったビートルズのライブ映像が、ほとんど垂れ流しではないですか。恐るべし、電脳世界、本当に恐るべし。数多の「所謂映像作家」が数多の「所謂映像」を撒き散らしてますが、僕がやりたいのはこういうことではないんじゃないかという示唆のようなものも一緒に配信されていたのでとても良かったです。

でもしっかり、誰ぞが編集した「チャールズ・バークレーのプレイ集」は、昨日バカンスへ出発予定だったのにしっかりまだ家に居る同居人イレーネと堪能してしたんですけどね、ねえ。

"You Tube"は此方

ジェンナーロにしろチャールズにしろ、タフ・ガイが我が生涯のテーマのようです。
[PR]

by kantacantalavita | 2006-07-27 04:52 | 親愛なる日記 | Comments(1)
2006年 07月 27日

Il cinema ritrovato 2006 (7日目)

【7日目(2006/7/7)】
なぜか知らん、この時期に母親と妹がイタリアにやってくる。よりによってこの時期に、この週に。「放っておいていい。」とは言ってくれるも、そういう訳にもいかず、この日の午前中はボローニャ空港へ。

嗚呼、「1906年特集」ではパテ作品を中心に恐ろしい数(その実、22作品!!)を、「発見・修復特集」では未見のイタリア映画"Confessione"(1941年!!)をそれぞれ上映し、「ジェルメーヌ・デュラック特集」では再びタミ・ウィリアムスがやってきて興味深いプログラムを組み・・・、嗚呼。

14:45 サラ・ベルナール特集。"Mères francaises"。家族の安着祝いと称して飲んだワイン、やや郊外のホテルから自転車でかけつけた疲労、手書き風の字幕、そういった諸々の理由により、大いに寝てしまう。嗚呼、フランスのプロパガンダ、資料的映像・・・。

e0017332_4294371.jpge0017332_428788.gif17:10 ウィリアム・S・ハート特集。"The Whistle"。工場で働く父と子、息子が機械に巻き込まれるシーンの喜劇性、それ以外のハートの悲しみ。あの顔は、我が子を失って工場主の息子をさらって育てるという複雑な役柄にも向くのか。癖になる顔である。

18:15 発見・修復特集。ロベルト・ロッセッリーニの"Vanina Vanini"。上映前に主演女優サンドラ・ミーロが紹介される。通訳を無視して話しまくり、自分で話した自分の話に感極まる彼女がこの上映のハイライト。草だらけポポロ広場(ローマ)はチネチッタのセットか。

最後のプログラムが終わってチネマ・アルレッキーノを出ると、外は大雨、黄色の空。妹が持ってきてくれたハナタレを中華とともに楽しむ。
[PR]

by kantacantalavita | 2006-07-27 04:28 | 映画経験(filmについて) | Comments(0)
2006年 07月 25日

Il cinema ritrovato 2006 (6日目)

【6日目(2006/7/6)】
9:45 1906年特集。"Vie et passion du notre seigneur Jésu Christ"、一部の特殊撮影に喜んではいたが、最も気になったのは相当多くのシーンでどこかしらにパテのマークが潜んでいること。

e0017332_350799.jpg11:00 ジェルメーヌ・デュラック特集。『貝と僧侶 La coquille et le clergyman』、カノーザ先生の「映画の文献学」での教材、3つのコピーからの修復。3つのアブストラクト・シネマ、"Disque 957"、"Étude cinégrafique sur une arabesque"、"Thème et variations"、「メモなんか取るものではない、感じるものだ」、と意気込むも今となっては完全に忘却の彼方。ミュージック・ビデオの先駆けのような"Danses espagnoles"と"Celles qui s'en font"、いずれもベータ。

12:30 ロイ・フラー特集。 ダンス・セルペンティーヌ。

14:45 クリクリ・ダンディ特集。タイトルと内容が一致しない。

15:45 発見・修復特集。アベル・ガンスの"Les gaz mortels"。フランス語字幕に苦戦するも、煙に大喜び。『ナポレオン』さえも観ていないため信憑性や確証に欠けるが、この後に成功を収めるガンスのスタイルはすでにこの作品でも確認できるとか。シネマテーク・フランセーズによって2006年に修復。不完全ながらオリジナルネガから。モンタージュと字幕はガンスのオリジナルのデクパージュ(シネマテーク・ドゥ・トゥールーズ収蔵)による。

17:50 発見・修復特集。ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品『さすらいの二人 Professione: reporter』。細かいところで、記憶にないシークエンスが補完されている。最後の長廻しは瞬きさえしたくないくらい。マリア・シュナイダーが良い。
[PR]

by kantacantalavita | 2006-07-25 03:39 | 映画経験(filmについて) | Comments(0)
2006年 07月 21日

Il cinema ritrovato 2006 (5日目)

【5日目(2006/7/5)】
10:00 1906年特集、前半を寝坊のため見逃す失態。"Le tour du monde d'un policier"では、当時の横浜(?)の映像が見れるもすぐさま「セットの日本」に。"Voyage autour d'une etoir(星旅行)"は2日目の"Un viaggio in una stella"の別バージョン、脚本は同じもののよう、シャボン玉と鞴で星へ、星は女性、ジュピター(ゼウス)の怒りを買って地上へ、落下シーン。

11:00 ジェルメーヌ・デュラック特集。"Ame d'artiste"。

12:45 ロイ・フラー特集。 ダンス・セルペンティーヌも観過ぎると何が何だか判らなくなる。

14:45 クリクリ・ダンディ特集。毎回小さな女の子が来ている。クラシック・コメディで育つということ。

(報告からもわかるが、完全に中だるみ。我が家に滞在していた友人が翌日帰国するということもあって、早めに帰宅。6日目からに備える。)
[PR]

by kantacantalavita | 2006-07-21 23:27 | 映画経験(filmについて) | Comments(0)
2006年 07月 21日

mago pancione、あるいはハクション大魔王としての悲劇

"mago"は「魔法使い」、"pancione"は「太鼓腹」、イタリアで『ハクション大魔王』は『魔法使い太鼓腹』というタイトルで放映されていたようです。どうもどうも、魔法使いビール腹こと『KANTA CANTA LA VITA』です。ビールの消費量、消費の早さは魔法的でさえあります。

先日の誕生パーティで、アルコールが入って興に乗ったイタリア人4人が突然、日本のアニメーションの歌だと言って訳分からぬ歌を歌いだしました。
e0017332_723926.jpg
Cambia le carrozze in carrozzine, Etccì
con le stelle fabbrica lampadine, Etcciù
Sbuccia senza mani le noccioline, Etccì
Auli, aule, tulilem blem blu.

日本から輸入されたアニメーションのテーマ曲は歌詞は当然ながら曲自体まで替えられてしまうことがしばしばであり(ああ、『北斗の拳』の伝説的「ユワッシャー」よ・・・)、酔いのせいもあって何を言ってるのか、何の歌かは即座には全く分かりませんでしたが、"Etccì"、"Etcciù"という掛け声(?)からどうやらくしゃみに関係する歌のようです。ええ、イタリアではくしゃみは「エッチィ」、「エッチュゥ」と発音されるのです。

日本のアニメーション?くしゃみ?完全に『ハクション大魔王』ではないですか。確かにつぼがどうとか言ってます。

「日本ではそのアニメ、『ハクション大魔王』っていうんだよ。日本人は多かれ少なかれ『ハックション』とくしゃみするんだよ。」

曲がりなりにも国際親善奨学生である僕は、ここぞとばかりに文化交流を図ります。皆、口々に「はっくしょん」と連呼します。なにやらおかしな雰囲気ではありますが、楽しいことに間違いはありません。いいぞ、いいぞ、イタリア人との飲み会でも笑ってられるくらいに成長したぞ。気を良くする僕がそこにはいました。

ところがその少し後で、同居人イレーネが、

「そうか、あれはくしゃみだったのね。」

「ん?」

「いや、ね。いつだったか、CANTAの部屋から叫び声みたいなのが聞こえるなあ、CANTAが日本語で独り言叫んでるなあって思って。ちょっと心配してたの。」

・・・ねえ、イレーネ。そういうのはその時言ってよ。てすると何か、君はしばらく僕が、独り言をブツブツどころか、叫ぶようにして言ってしまうタイプと思っていたのかい?勘弁してくれよ。

「はっくしょん」、「くしゅん」、「へっきし」といった具合に、日本のくしゃみにも個人差があるように、イタリアのそれも中々多様で興味深いです。マウロの彼女アレッシアはその細くて小さな身体からは想像できないようなくしゃみをします。

でぃぇぇぇぇぇぇぇぐじ。

それこそ僕は心配してしまうんですけどねぇ。
[PR]

by kantacantalavita | 2006-07-21 06:09 | 親愛なる日記 | Comments(4)
2006年 07月 20日

街はバカンス一色で。

昨日、同居人マウロが実家に帰りました。別れ際に「おい、CANTA。芸術のイタリアも良いけど、自然のイタリアもすげえんだぜ。楽しめよ。」と言い捨てて行った彼の言葉が身に染みています『KANTA CANTA LA VITA』です。

街の至る所で、あらゆる時間帯に、大きなかばんを複数抱えた若者、車に一生分なのじゃないかしらと見紛うほどの荷物を積み込むカップル、念入りにベランダの戸締りをする老婦人、そんな浮かれた人々を目にします。

ふん、いまだに8月の予定は立っておりません。

ううむ。
[PR]

by kantacantalavita | 2006-07-20 00:54 | 親愛なる日記 | Comments(1)
2006年 07月 19日

Il cinema ritrovato 2006 (4日目)

初日の「16:15 1906年特集」に"La femme collante"という作品への言及を追加しました。

3日目に「15:30 発見・修復特集。"A Movie Trip Through FIlmland"。」を付け足してます。時代遅れだけれど、あるいはだからこそか、すごく良い作品でした。

【4日目(2006/7/4)】
10:00 上映前にドイツの映画雑誌Kintopの紹介。日本人の寄稿もある。5号に"H. Komatsu, F. Loden: Die Position des Benshi im japanischen Kino"、7号に"H. Komatsu: Moving Images on the Screen before Cinema in Japan"。早稲田の小松弘先生か。1906年特集パテ版。オーストリア・フィルム・アーカイブの研究員(?)による紹介。傘の踊り、鮮やかな色々。自転車で転んだりボートから落ちたりのドタバタ喜劇、100年前から太っている西洋人に感動。初日に観た「糊女」再び、別バージョン、切手を舐めるのを嫌がるし、バスト・ショットもある、くっついた男女の足元を少年はくぐらない。"Das Sandbad"、女性のヌード、これまで見た中で最も古い女性のヘアか、野原に寝転がる女、川遊びする3人の女、覗きの視線としてのカメラ、それに気づく女たち。セットで降る雪、逆回転撮影トリックが舞い上がる雪で暴露される。"La course a la perruque"は風船に結び付けられたカツラ、エッフェル塔を上り、セーヌ川を下り、下水道にまで入り込む。"Les rapides de la riviere Ozu"は、保津川下り、数年前にフィルム・センターで観たことがある。

11:15 ジェルメーヌ・デュラック特集。"Le diable dans la ville"。ドイツ表現主義的街の俯瞰。フランス語の字幕についていけず、映画言語も機能せず、後にカタログを読んで物語を知る。ショットのつなぎ目のフィルムのブレがひどい。短いモンタージュとクローズアップの多様。比喩表現としての「街に伸びる魔の手」の映像。字幕の多さにやや辟易。映像で語った、昨日の"L'invitation au voyage"が最近は好みである。

12:45 ロイ・フラー特集。日本を舞台にした物語性のあるダンス・セルペンティーヌ。物語内容は日本、セットの雰囲気は中国、役者は西洋人。虹色のセルペンティーヌ。日本にもあるのか。

14:45 クリクリ=ダンディ特集。5本の短編の中では後の2作品が秀逸。"Kri-Kri e il tango"はスウィッシュ・パン的に踊りまくる恍惚。"Kri-Kri gallina"は果てしない産卵。朝起きたら山盛りの卵の海にいるクリクリ。

15:30 ジョリス・イヴァンス特集Dossier Joris Ivans。鉄道敷設のドキュメンタリー。プログラムの途中で、隣りの上映室の"Il cappotto"に移動。

16:15 アルベルト・ラットゥアーダ特集。"Il cappotto"。馬の鼻息で手を温める主人公、ネオレアリズモ的作品だが、雰囲気的には『ミラノの奇跡Miracolo a Milano』に似ているか。最後に死んだ主人公が幽霊になって現れるところとか。
[PR]

by kantacantalavita | 2006-07-19 22:53 | 映画経験(filmについて) | Comments(0)
2006年 07月 19日

Il cinema ritrovato 2006 (3日目)

【3日目(2006/7/3)】
9:45 1906年特集イギリス版。BFI国立映画テレビジョンアーカイブから。"The ? Motorist"の人を轢く車のつなぎトリックは完璧。"Motor Pirates"は張りぼて自動車を使った強盗団、見かけの滑稽さと残虐行為のコントラストは映像自体のコントラストに勝るとも劣らないものがある。平和な、つまり幸せな結末という脚本の良さを再確認した"The Curfew Must Not Ring Tonight: A Romance of the Days of Cromwell"。逆回転、オーバーラップを使った喜劇。港に着岸する船。"Mitchell and Kenyon 328: Falling Chimney, Nelson"は煙突を崩すドキュメンタリー、何十人もの子供たち、男、女がカメラに手を振る。

11:00 ジェルメーヌ・デュラック特集。『微笑むブーデ夫人La souriante madame Beudet』、指弾きなど技を駆使した素晴らしいバイオリン伴奏、プラネット+1で観たか、印象がずいぶん違う。"L'invitation au voyage"は、今映画祭で最も良かったもののひとつ、フレーミング、ディゾルブつなぎ、超近接ショット、想像の船の上、文字言語なし(食事のメニューもアラビア語?読めなければ文字じゃない、でも映画は感じる)、手のしわまで見える映像の鮮明さ、FINとサインして終幕。再見を願う。

e0017332_3312785.jpg12:30 ロイ・フラー特集。セルペンティーヌ・ダンスの嵐。比べてみると様々な違いに気がつく。踊りの上手下手、モデルの容姿(すごく太ったおばさんが現れると場内に笑いが)、踊りの始まりと終わり(前触れもなく切れるもの、踊り子がお辞儀をしてうれしそうに微笑むもの)、着色の仕方。(左は参考画像)

14:45 クリクリからダンディへ:レーモン・フロー特集 De Kri-Kri á Dandy: Raymond Frau dans tous ses était。今回の映画祭の泣き所その1。昼食後の非常に眠い時間帯。一番前の席(少しずつスクリーンに近づき、ついに最前列にこのころ到着)に座って見上げるように観ていたのに、何作品かで完全に熟睡する。単なる喜劇だからと疎かにしたつもりはないのに結果的にはそう言わざるを得ない。もちろん大いに楽しんだ作品もある。

15:30 発見・修復特集。"A Movie Trip Through FIlmland"。1921年にロチェスターにあるイーストマン・コダック社内のコダック・パークで製作された、「フィルムの製造過程」についての教育フィルム。冒頭のアニメーション、「映画ファン国際会議」の共通言語としての映画。綿花と銀と大量の水。ナイトレートのベース。パーフォレーションの重要性。今は無き工場とその内部での今は無き製造過程。フィルムで世界をつなぐエンディング。日本は富士山の頂上に万里の長城からフィルムが届く。ジョージ・イーストマン・ハウスに保存されていた劣化フィルム2本(異なる変色状態、異なる長さ)からの修復。その修復が行われたラボも今はもうないとか。

16:45 アルベルト・ラットゥアーダ特集 Ritratto di un artista eclettico: Alberto Lattuada。『海岸 La spiaggia』。チネテーカのツイン・タワーの一人ジャン・ルーカ・ファリネッリとナンニ・モレッティの最新作"Il caimano"にも出演していた映画評論家タッティ・サングイネーティTatti Sanguinetiによる紹介、検閲で切られたシーンへの言及、細部で間違って記憶してはいるものの面白いファリネッリの話(左派新聞Unitàなど)、サングイネーティが彼の間違いを指摘、その巨躯のためやや苦しそう。ラットゥアーダの"Italia taglia"。この夏はあの「海岸」に行く(予定)。
[PR]

by kantacantalavita | 2006-07-19 03:30 | 映画経験(filmについて) | Comments(0)