KANTA CANTA LA VITA

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タグ:映画の保存・修復の話 ( 67 ) タグの人気記事


2008年 04月 13日

シネマテークにしねまっていこ(最終回)

26回にわたった愚コラム『シネマテークにしねまっていこ』の連載も、ひとまずの終幕を迎えました。

次の連載をどうするか、あれやこれやを考えてはいますが、まとまりませんし、どれもインパクトにかける気がします(これは今までもそうでしたが)。なにか、こんなことを書いてほしい、そんなリクエストがございましたら、ご一報ください。アドレスは、右側のネームカードに記しております。

『Kanta Canta La Vita』が「オールドファッション幹太」名義で記した『シネマテークにしねまっていこ』はコチラからどうぞ。

これまでの全記事は、コラムアーカイヴからどうぞ。

愚駄愚駄と長ったらしく、意味不明な箇所や投稿も多々ありましたが、ご愛読くださいました皆様には大変感謝しております。ありがとうございました。
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by kantacantalavita | 2008-04-13 20:17 | 追加・更新・変更・リンク | Comments(0)
2007年 12月 30日

I want to be happy...

e0017332_6354880.jpg大変な1年になる気がする来年の前の年の、その年末です。簡単な言葉に言い換えれば、もうすぐあらゆる可能性を含んだ来年がやってきますね。来年早々には、ミスタードーナッツがオールドファッションを含む数点のドーナッツを値上げするそうです。オールドファッションなんか、11円も上がるそうじゃないですか。オールドファッション幹太の名でコラムを書く僕にとっては気が気でない未来の現実的象徴的表れじゃないかと、マレー熊マサシの如く頭を抱える日々です、『Kanta Canta La Vita』です。ODCのコラムが落ち続ける日々をここに謝罪しなければなりません。


"9.5mm厚のPC内蔵型DVDスーパーマルチドライブ機能付きBlu-ray Discドライブ"
 
パナソニックコミュニケーションズは27日、従来の12.7mmから9.5mmにまで薄型化を実現したパソコン内蔵型Blu-ray Discドライブのサンプル出荷を開始した。
 同ドライブは、薄型化と駆動感度を両立したレンズアクチュエータや薄型球面収差補正機構、小型光学構成といった同社独自の機能を採用することにより、BD-R/BD-RE共2倍速での記録、再生を実現したほか、BD-R DL(2層・50GB)/BD-RE DL(2層・50GB)の記録と再生にも対応する。さらに、今後発売が予定されている有機色素系BDメディアにも対応予定だ。このほか、8倍速でのDVD-R/+Rへの記録が可能なDVDスーパーマルチドライブ機能も搭載されている。
(12月28日14時6分配信  RBB TODAYより)


数字に反応してしまいましたが、新しい方でしたか。デジタルの世界はとどまることを知らないようです。同じ9.5mmでも、僕にとっては、古い方の9.5mm、とどまることを知っている9.5mm、もう変わることのない9.5mm、9.5mmであるものが9.5mmでなくなるということがフィルムの劣化を意味する9.5mm、すなわちパテベビーのフィルムこそが9.5mmです。少なくとも今はこっちに興味を持っています。「変わらないものは変わらないのに、変わるものは変わる」。流動的である予感がぬぐえない来年を目前にして、希望と不安の間で揺れる日々はいつまで続くのでしょう。果てしない高速度進歩も耐え難いものがありますが、僕の抱える問題は別次元で深刻です。

今朝の朝刊には、先日亡くなったジャズ・ピアニスト、オスカー・ピーターソンについての引用が載せられていました。

「うまいピアニストは多いが、彼は聴く人を無条件で幸せにしてくれた」


同業のピアニストの言葉だそうです。ならば、ここは、他力本願であることには目をつぶって、オスカーに幸せを分けてもらいましょう。

「それでは聴いてください。Verve Jazz Masters 37(Oscar Peterson)収録、"I want to be happy"。」



…幸せになってやる!
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by kantacantalavita | 2007-12-30 06:31 | 親愛なる日記 | Comments(0)
2007年 12月 03日

メルマガに初めて記事を投稿をしました。

何かと毎日ドキドキしています『Kanta Canta La Vita』です。基本的に臆病で小心者です。

イタリアから帰って、留学前にも会員だった映画保存協会(Film Preservation Society、通称FPS)に再入会しました。ほとんどまったく具体的な活動に参加できておりませんが、今回初めて、協会発行のメールマガジンに寄稿させていただきました。先日大阪で、映画におけるデジタルの活用についての研修会に参加しまして、そのときの報告です。来年は何かしらの活動を関西から発信したいなあと考えています。

『Kanta Canta La Vita』が本名で初投稿した映画保存協会メールマガジン「メルマガFPS」最新30号と購読登録はコチラからどうぞ。もちろん登録/購読はいずれも無料です。
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by kantacantalavita | 2007-12-03 06:21 | 親愛なる日記 | Comments(0)
2007年 11月 27日

シネマテークにしねまっていこ(第21回)

イタリアお宝アーティスト発掘集団ODCのHPで、当ブログ管理人『Kanta Canta La Vita』が贈るコラム『シネマテークにしねまっていこ』が更新されました。今回は、シネフィルの聖地シネマテーク・フランセーズについての中編です。

最新号はコチラからどうぞ。



…ODCを紹介するだけのブログにはなりたくないのです。
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by kantacantalavita | 2007-11-27 02:36 | 追加・更新・変更・リンク | Comments(0)
2007年 10月 12日

外部映画批評サイトに寄稿。

『フラワー・ワイルド』というサイトに、映画保存についてまとめた記事を載せていただきました。最も有名なイタリア映画の中に、ジョヴァンニ・パストローネの『カビリア』という作品がありますが、そのフィルムとしての運命に魅せられて、関連研究書から材をとって私見を織り込んだ、極々私的なメモのような文章です。『カビリア』の復元同様に、まだまだこれから更新される余地のある文章、との理解で読んでいただければ幸いです。

「映画に対する奔放な想像力と自由な思考。どんなシチュエーションにあっても、語るべきフィルムとじっくり向き合えるタフな知性」(HPより)を、いくらか私にも分けてください。
FOR ANOTHER VISION "FLOWERWILD"

『KANTA CANTA LA VITA』の寄稿。
私は1本も『カビリア』を見ていない

『KANTA CANTA LA VITA』が賛助会員として参加する映画保存協会のインタビューも掲載されています。コチラからどうぞ。
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by kantacantalavita | 2007-10-12 11:34 | 追加・更新・変更・リンク | Comments(0)
2007年 09月 26日

シネマテークにしねまっていこ(第18回)

外部連載コラム『シネマテークにしねまっていこ』を更新しました。

本ブログもなんとかしなければとは思っています。
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by kantacantalavita | 2007-09-26 23:12 | 追加・更新・変更・リンク | Comments(0)
2007年 09月 12日

外部連載コラム裏話その10

賢明なる読者の皆様は、既に今回の最新コラムについて、ある種の胡散臭さを感じてらっしゃるのではないでしょうか。『KANTA CANTA LA VITA』です。

往々にして胡散臭い文章を書く私ですが、オランダ訪問の直後にニシン礼賛の文章「オランダに帰る理由」をこのブログ上で既に書いてしまっている為、コラムの結びの部分では、嘘偽りはないにせよ、どこか説得力に欠ける部分があるように感じております。

アムステルダム。正直に申しましょう。アムステルダムがどんな街かと聞かれたら、僕は迷わず答えます。

「春先から初夏にかけてのニシンが抜群に美味い街。そして、実は、素敵なシネマテークもある街」。

シネマテークの話は興味ないけど、食の話なら「食いつく」、そういう人は少なくないはずです。シネマテークは知らないけれど、ニシンなら知ってると言う人も多いでしょう。シネマテークに行ったことはないけれどニシンは食べたことはある、と言う人と、ニシンは食べたことないけれどシネマテークには行ったことがある、と言う人では、恐らく後者のほうが圧倒的に少ないのではないか知らん。シネマテークの歴史と普及率は、ニシンのそれに比べれば、所詮その程度のものなのです。たぶん。

万人向けの観光ガイドや旅行記とは異なり、シネマテークと映画保存についての、ちょっと込み入った物好きな読者向けのコラムである『シネマテークにしねまっていこ』は、どうしても胡散臭さが抜けません。空を飛んだり、写真を動かしたり、何か新しいことをする時、それが成功するまでは周りの人間に相手にされもしない。そういうことは歴史上でも起こり得たことです。我先にと争うようにして書かれることは少ないシネマテークについてのコラムは、そんな具合にして、稀代のおもしろ読み物と成るべく、ある種の胡散臭さを揶揄されながらも、ライト兄弟やリュミエール兄弟ばりの名声を手にする日まで、日夜研鑽を重ねながら向上を目指しております。

次回は、フランクフルトのフィルムミュージアムについてのお話です。
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by kantacantalavita | 2007-09-12 00:02 | 親愛なる日記 | Comments(0)
2007年 07月 09日

Il cinema ritrovato 2007(ボローニャ復元映画祭後記)

腑抜けている間もありません『KANTA CANTA LA VITA』です。

復元映画祭は、昨夜の『黄金狂時代』の野外上映でもって終了しました。チネテカの代表であるジャン・ルーカ・ファリネッリ氏の最後の言葉「また来年!」には感極まるものがありました。来年の今頃、僕はどこで何をしているのでしょうか。

去年の今頃は、映画祭期間中に友人が来て、家族が来て、竜巻のような日々だったのを覚えています。今年は、割と静かに集中できたと思います。その分、諸手を挙げての単なる「すごいすごい」の感動ではない、いまだ形にはなっていないけれども、「もやっとした塊」が自分の中に残ったような気がします。これを表現する言葉はもちろん今の僕は持ちませんが、まあこうして、日々を綴っていけば、ああ、あのときのあれがこれか、という実感がどこかで湧くかも知れません(湧かないかも知れません)。

毎日報告するつもりでいた「当日の記録」も、当然といえば当然なのですが、無理がありました。なんとか、今日になってすべて書き上げましたが、その日の「生」の感覚は失われてしまったのは残念です。さらに言えば、本当に単なる個人的メモでしかなく、報告になりえていません。俯瞰的なものは追々どこかで書こうと思います。

個人的なハイライトは、1907年特集のカラー編とニールセン特集とマタラッツォ特集、それにキューブリックの『博士の異常な愛情』の4k修復版でしょうか。日本が関わっているふたつのプログラムも刺激的でした。折に触れ、疑問に答えてくれる人が周りにいたことも良かったです。色んな人と話し、話さず、良い経験ができました。「目の当たり」にし、「肌身に感じる」ことは、これから何かの栄養になると思います。こぼしたことは多いですが、まあ良しとしましょう。

さて。

やるべきことは多く、やりたいことはさらに多いです。学ぶべきことは多く、知らないことはさらに多いのです。
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by kantacantalavita | 2007-07-09 02:39 | 親愛なる日記 | Comments(0)
2007年 07月 06日

Il cinema ritrovato 2007(ボローニャ復元映画祭点描その8)

【最終日】 2007年7月8日 (土曜日)

9:00- Asta Nielsen: il linguaggio dell’amore ~アスタ・ニールセン特集~
 ・"HAMLET"
  監督:Sven Gade/Heinz Schall
  製作:ドイツ 1920年
  35mm 2160m 105分(18fps) カラー ドイツ語インター・タイトル  英語字幕
【ひとこと】伴奏はAntonio Coppola。オリジナルは2367m。ハムレットが実は女だったという新解釈をした研究家がいると冒頭に字幕で説明があるが、真偽は不明。窓の外を眺めるハムレットとアーチ型のマスク。青調色と黄(あるいは赤、セピア)染色の併用がある部分があるんじゃないかと思うも、確かめようがない。最後の方にはそれに手着色も加わっていると思うも、カラー・フィルムでの復元ならば、可能性としてオリジナルの色は復元されていないのではないか。ニールセンは30代後半とは思えないほどに若々しい。

10:45- Cento anni fa: i film del 1907 ~100年前の映画 1907年の映画特集~
 ・"DÉBUTS D’UN PATINEUR"
  監督:Louis Gasnier
  出演:Max Linder
  製作:Pathé フランス 1907年 
  35mm 116m 6分(16sps) 白黒 
 ・"LES PÉRIPÉTIES D'UN AMANT"
  製作:Pathé フランス 1907年
  出演:Max Linder
  35mm 117m 6分30秒(16fps) 白黒
 ・"PITOU BONNE D'ENFANTS"
  製作:Pathé フランス 1907年
  出演:Max Linder
  35mm 120m 6分30秒(16fps) 白黒 
 ・"PARIS ÉLÉGANT: LE BOIS DE BOULOGNE"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 48m 3分(16fps) 白黒
 ・"LA MARSEILLAISE"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 65m 3分30秒(16fps)
 ・"LE THÉ CHEZ LA CONCIERGE"
  監督:Louis Feuillade
  製作:Gaumont フランス 1908年
 ・"LE RÉCIT DU COLONEL"
  製作:Gaumont フランス 1907年
  36mm 65m 3分30秒(16fps) 白黒
 ・"L'ARMÉE RUSSE EN MANCHOURIE"
  製作:Radios フランス 1907年
  35mm 72m 4分(16fps) 白黒
 ・"LA TERREUR EN RUSSIE"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 142m 8分(16fps) 白黒
 ・"LA TERRORISTE"
  製作:Gaumont フランス 1907年
  35mm 218m 11分(16fps) カラー
 ・"LES ÉVÉNEMENTS AU MAROC"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 187m 10分(16fps)
【ひとこと】①スケート・デビュー。②パテ作品でよく見かける女優。③は「電話する犬」と同じカフェ。④パリの眺め。⑤サウンド版。フランスの国家。えらく朗々と歌うなあと思ったらfpsを調節した。カタログの記載は誤りか、前プロと同じ16コマ/秒。⑥ELGEのマーク。建物を叩いたら壁が波打った。⑥インター・タイトルに記された1824-4は、左が作品番号、右が字幕番号と想像する。その他、テロ、暗殺関係、戦地モロッコの映像(断片というよりも切れ端の最初のタイトル)。Mariann Lewinskyの解説。最後に、何度も見た「花と女ふたり」も上映された。Alain Baentsのピアノ伴奏。

12:00- Ritrovati & Restaurati ~再発見と復元特集~
 ・"DER GEHEIME KURIER"
  監督:Gennaro Righelli
  製作:ドイツ 1928年
  35mm 1790m 65分(24fps) カラー フランス語インター・タイトル
【ひとこと】Marco Dalpaneの伴奏。モジューヒン出演。イタリア人の監督。トラベリングやアングルが面白い。デ・パルマ的な回転トラベリングも。色に関してメモを取っているがまったく読めず。ナイトレート・ポジからの復元。

14:45- Chapliniana ~チャップリン関連~
 ・"HIS TRYSTING PLACE"
  監督:Charles Chaplin
  製作:アメリカ 1914年
  35mm 33分 英語インター・タイトル
 ・"MABLE'S STRANGE PREDICAMENT"
  監督:Mack Sennett/Henry Lehrman
  製作:アメリカ 1914年
  35mm 17分(16fps) 英語インター・タイトル
【ひとこと】担当者が当日にイギリスから鞄に入れてもって来たという冗談が出るほどに、最近の復元プリント。Kieron Webb (BFI National Archive)の解説。Neil Brandの伴奏。

16:30- Il cinema più grande della vita ~シネマスコープ特集~
 ・"CHINA GATE"
  監督:Sam Fuller
  出演:Angie Dickinson/Gene Barry
  製作:アメリカ 1957年 
  35mm 97分 白黒 英語版
【ひとこと】今映画祭初のチネマ・アルレッキーノ、シネマスコープ。プリントの傷みは激しい。特に映写傷。過激な画面(明滅、短いモンタージュ)に目を閉じたらもうエンディングだったという有様。前の上映から入館して、字幕の投射がどうされているのかを見ることができた。完全自動で驚いた。何のプログラムだったのだろう。

18:15- Matarazzo. Romanzi popolari ~ラッファエッロ・マタラッツォ特集~
 ・"L'ANGELO BIANCO"
  監督:Raffaello Matarazzo
  出演:Amedeo Nazzari/Yvonne Sanson
  製作:イタリア 1955年
  35mm 100分 白黒 イタリア語版
【ひとこと】"I figli di nessuno"の続編。イヴォンヌ・サンソンの二役だがそれほど魅力もなく。白黒に戻ったことの経緯というか背景を知りたい。なぜここで、続編なのか。アイデアの枯渇?

22:00- Chapliniana ~チャップリン関連特集~
 ・"THE GOLD RUSH"
  監督:Charles Chaplin
  出演:Charles Chaplin/Mack Swain
  製作:アメリカ 1925年
  35mm 2400m 87分(24fps) 
【ひとこと】最終上映。恐ろしい人だかりだが、なんとか最前列に席を確保できた。目の前に総勢70名のオーケストラ。まだ復元は"Work in progress"なんだと。"Prima mondiale della partitura restaurata"とあるが、世界初は別として、楽曲の復元とはいったいなんなのか。Gian Luca Farinelliの「また来年!」という言葉に涙が出そうになる。
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by kantacantalavita | 2007-07-06 03:40 | 映画経験(filmについて) | Comments(0)
2007年 07月 06日

Il cinema ritrovato 2007(ボローニャ復元映画祭点描その6)

【6日目】 2007年7月5日 (木曜日)

9:00- Asta Nielsen: il linguaggio dell’amore ~アスタ・ニールセン特集~
 ・"ERDGEIST"
  監督:Leopold Jessner
  製作:ドイツ 1922年 
  35mm 1955m 94分(20fps) 白黒 オランダ語インター・タイトル
【ひとこと】Maud Nelissenの伴奏。オリジナルは2137m。おかっぱのニールセン。原作の『ルル』(著者Franz Wedekind)を読んでいないからわからないのだが、果たしてそういう記述があるのか、1929年のパブスト監督作品『パンドラの箱』のルルもおかっぱである。天井の高い室内、垂直方向を意識させるセット、床のジグザグ模様は表現主義(というか『カリガリ博士』)を思ってしまうが自分の中に必然性はない。いちいち自らの胸に手をやるニールセンと、毎度それに目を奪われる僕と、何かと鼻を鳴らす男性観客たち。今回の特集で見た中では最も大きいクローズアップ(超近接)が見られる。黒背景はしばしば用いられる。銃をたばこのように指に挟んで持つのはおかしいだろう。

10:45- Cento anni fa: i film del 1907 ~100年前 1907年の映画特集~
 ・"DANSES COSMOPOLITES"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 77m 4分(16fps) 着色(Pochoir)
 ・"LE PIED DE MOUTON"
  製作:Pathé フランス 1907年
  監督:Albert Capellani
  35mm 274m 15分(16fps) 着色(Pochoir)
 ・"KIRIKI, ACROBATES JAPONAIS"
  監督:Segundo de Chomón
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 65m 3分30秒(16fps) 着色(pochoir)
 ・"AMOUR D'ESCLAVE"
  監督:Albert Capellani
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 203m 11分(16fps) 着色(pochoir)
 ・"LA COURSE DES BELLES-MÈRES"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 78m 4分(16fps) 白黒
 ・"HALLUCINATIONS D’UN PIERROT"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 50m 3分(16fps) 白黒
 ・"LITTLE TICH"
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 130m 7分(16fps) 白黒
 ・"LE SPECTRE ROUGE"
  監督:Segundo de Chomón
  製作:Pathé フランス 1907年
  35mm 170m 9分(16fps) カラー
 ・"EAU D’ARTIFICE"
  監督:Kenneth Anger
  製作:アメリカ 1953年
  16mm 141m 13分
【ひとこと】Mariann Lewinsky解説、Alain Baents伴奏。①この特集の一番最初がある意味もっと美しかった。これから踊らんとする男女の多重露光と複数の色。踊りも着色もモンタージュも華麗である。②セットなど動きのないところはPochoir、動きの激しいところは筆?の跡みたいなのが見えるから手着色と考えるが果たして。③「日本の気力」。床に横になって演技する人たちを垂直俯瞰で撮る特殊撮影。あまりの出来の良さにしばし我を忘れて喜ぶ。一人一人の動きが細かく個性があるのが良い。④紫という色。布の組体操。⑤おばさんの競走は今映画祭3回目だ。⑥『天井桟敷の人々』的ピエロが酔っ払ってる。石像がベールで踊るが、『トロイ没落』の足元にも及ばない、などと思ったりもして。⑦小男のご機嫌なダンス。大きすぎるブーツとつま先の長い靴のギャグ。⑧骸骨。セットが凝っていて、しかも着色してある。オリジナルは190m。2007年ボローニャのラボで復元、国立映画博物館協力。⑨ケネス・アンガーがこの特集に最後に出てくると、印象としては引き立て役でしかないように思えてしまう。数年前にビデオで見て、フィルムで見たいものだなあと思ったものだが、期待したほどの革命はない。

12:00- Ritrovati & Restaurati ~再発見と復元特集~
 ・"ERO E LEANDRO"
  製作:S.A. Ambrosio イタリア 1910年
  35mm 207m 12分(16fps) 染色調色 イタリア語インター・タイトル
 ・"LA MADRE E LA MORTE"
  製作:S.A. Ambrosio イタリア 1911年
  35mm 150m 8分(16fps) 染色 イタリア語インター・タイトル
 ・"WHERE’S MY HAT?"
  監督:Bud Duncan
  製作:アメリカ 192?年
  35mm 583m 25分30秒(20fps) 白黒 英語インター・タイトル
 ・"HER BIRTHDAY PRESENT"
  製作:アメリカ 1913年
  監督:Mack SennetあるいはHenry Pathé Lehrman
  35mm 106m 6分(16fps) 白黒 フランス語インター・タイトル
【ひとこと】伴奏はAlain Baents。①けばけばしい染色。オリジナルのプリントを用いないインタータイトルの再構築を「フラッシュ」と言うんだったか、要確認。波打ち際、女は無声で"Aspetta!"と言った。ボローニャのラボでの復元。②は死神がいきなりラップ・ディゾルヴで登場。子を抱いて消えるタイミングは完璧である。トロイ的(造語)に透ける女。氷柱と滝と逆光ショット。揺れる水面に息子の将来をラップ。最後のふたつの象徴的なショット(ナイフと花)。③ケツを打たれて平然としているところで一番笑った。④2006年にナイトレートの素材から復元。

14:50- Dossier Lubitsch ~ルビッチ関連企画~
【ひとこと】渡米前後(1922年~1923年)のルビッチを探る研究。"Das Weib des Pharao"のセットやエキストラの話、"Die Flame"の断片を用いた再構築、"Faust"のスクリーン・テスト。解説はStefan Droessler (Filmmuseum Muenchen)。演技チェックの割と長い映像が始まったら席を立つ人が増えたが、最後に「ブー」と「ピー」のオチがついたのを彼らは知らない。

16:15- Chapliniana ~チャップリン関連企画~
 ・"MARCELINE, THE WORLD-RENOWED CLOWN OF THE N.Y HIPPODROME"
  出演:Marcelin
  製作:The Wintrhop Moving Picture Co. アメリカ 1907年
【ひとこと】チャップリン研究の大家David Robinson(しぐさまでチャップリン的に見える)が、若きチャップリンに影響を与えたとされる"Marceline il clown"を解説。唯一残る断片は、1907年にアメリカ議会図書館に収められたペーパー・プリントで、50年代に16mm、ついで35mmにブローアップされたもの。プリントに関しては昨年のポルデノーネで既見。35mm版は145コマ(クレジット87コマ、実際の映像58コマ)を5回プリントして1本としている。黒画面を含めた全長は23m、1分18秒(16fps)。断片自体は4秒分しか残っていないのだが、こういう研究の重要性は日本でも見直されたら良いなあ。

17:00- Chapliniana "Chaplin senza baffi" ~ヒゲなしチャップリン~
 ・"THE MASQUERADER"
  監督:Charles Chaplin
  製作:Mack Sennett/Keystone Film Company アメリカ 1914年
  35mm 314m 15分(18fps) 染色フィルム 英語インター・タイトル
 ・"A WOMAN"
  監督:Charles Chaplin
  製作:Jess T. Robbins/Essanay Film Manufacturing Company 1915年 アメリカ
  35mm 25分 白黒 フランス語インター・タイトル
【ひとこと】Serge Bromberg (Lobster Films)の解説と伴奏。ひげを蓄えたGian Luca Farinelliが「唯一の共通点であるヒゲ」を取り上げてくれたことに触れる。女装のチャップリンは意外と美人である。

18:00- Matarazzo. Romanzi popolari ~ラッファエッロ・マタラッツォ特集~
 ・"TORMENTO"
  監督:Raffaello Matarazzo
  出演:Amedeo Nazzari/Yvonne Sanson
  製作:イタリア 1953年
【ひとこと】毎日マタラッツォ作品を1本観ていること、似たような人物設定、と語構造、そして何より同じ出演人ということもあって、実のところ、どれがどれだったかわからなくなっている。要整理。教訓のひとつは「領収書は大事」というかとか。身に染みる。
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by kantacantalavita | 2007-07-06 03:36 | 映画経験(filmについて) | Comments(0)