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KANTA CANTA LA VITA

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2005年 07月 09日

映画保存。フィルムは文化財産だ!!

僕は映画保存協会という団体に所属しています。もともとは映画保存研究会(Sticky Film)という映画保存に関心を持つ者の勉強の場だったのですが、このたびNPO化を目指し名称を改め新しい組織になりました。タイトルのとおりフィルムを絵画や彫刻や建築などと同じ文化的財産と考え、その保存を主な目的としております。協会会員としての今の僕の主な活動は、毎年8月の第2土曜に世界各地で開催される「ホームムービーの日(HMD)」の京都会場の企画運営です。HMDは、家庭に眠るフィルムに文字通り光を当てようというイベントで、関西では去年の大阪会場に続き2回目の開催です。日本ではまだまだ知名度が低く、運営に当たる僕たちも経験が浅いので手探りの部分が多いイベントですが、デジタル真っ盛りのこの時代にフィルムの良さを発見し、守っていこうという意識が少しでも広がればいいなあと思います。

映画保存協会での活動と平行して、プラネット映画資料図書館での整理作業「プラネタリー・フィルム・アーカイヴ」というプロジェクトにも参加しております。約4000本のフィルムと新旧様々の映写機、古今東西圧倒的な数の映画関連資料に囲まれての活動ですが、僕はその空間にいるだけで興奮してしまい、しばしば作業に支障が出るほどです。貴重なフィルムを実際に映像として目にする機会もあり、この上ない経験しているのかなあと自覚しております。自分で8mmを撮る以外にはなかなかフィルムに触れる機会のなかった僕にとっては、ここでの経験こそが僕のこれからの人生を決定しそうな予感は大いに持っておりまして、イタリアへの出発までここで過ごすであろう時間を大切にしていきたいと思います。ちなみに、先日は小川紳介の『肘折物語』の一部を見ました。僕の生まれ故郷山形を舞台にしたドキュメンタリー作品で、聞きなれた方言に郷愁を誘われました。おそらくここ以外ではそう目にする機会はないのではないでしょうか。

プラネットで保存しているフィルムの多くは、上映施設PLANET+1で上映されます。フィルムを溜め込むのではなく、それを上映するという意味では映画保存の父(と僕は思っている)アンリ・ラングロワ的な場所です。PLANETは一部の映画愛好家の間ではほとんど伝説となっている(と僕は思っている)場所で、その上映プログラムを見ればそう表現されるのもうなずけると思います。まあ、そのロケーションも伝説の一部になっているのは否めないのですけれども。

    映画好き
    一度は行きたい
    プラネット
    冒険好きが
    惑星探検志すがごとく (幹詠書房刊、『心の現代川柳』より)

プラネット映画資料図書館とPLANET+1のHP

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"Gosto que me enrosco(巻きつくのが好き)", by Mario Reis, アルバム『Sambistas de Bossa』より

by kantacantalavita | 2005-07-09 02:38 | 映画とは何か(cinemaについて)


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