2006年 03月 08日
どうも。休みの日には昼に街に散歩に出かけウィンドー・ショッピングを楽しみ、あるいは古着市をのぞいたり、夕方にはアート・ブレイキーを聴きながらご機嫌にティラミスを作り、夜はビリー・ホリデイを聴きながら現代思想の本を読んでいる『KANTA CANTA LA VITA』です。昨日作ったカルボナーラは、うますぎてテンションが上がりました。そのあと観たフィリップ・ガレルまで、すばらしく見えました。 ボローニャ市が運営する図書館が街の中心マッジョーレ広場にあって、そこではCDとかVHSとかDVDとか、もちろん書籍も無料で借りることができます。無料。すごく良いですね。1週間に3回ほど通っております。CDの充実振りはすばらしいもので、日本では発売されていないような稀有なミュージシャンの作品が、他の商業主義的な作品と共に所狭しと並んでいます。最近の衝撃は、海外からの輸入版でしか見たことのないLOVEの傑作セカンド「da capo」が普通な顔して(当然のように)置かれていました。その在庫自体が傑作です。今まで奥が深そうで、あまりに深そうで手の出なかったジャズに少しずつ触れています。友人にジャズ好きがいたり、好きな作家の村上春樹はジャズについての本も書いてるし、身近でありながら遠かったジャズですが、いつかは聴いてやろうと思っていて、その「いつか」がここ、ボローニャでやってきたようです。困ったことにノート・パソコンで聴いているので、その音自体に満足が行かないという事です。新しく家が決まったら少し良いスピーカーでも買おうか知らん。 ティラミスについて。日本でもよく知られたデザートなので、知っている人も多いかとは思いますが、イタリア語でtiramisuで、性格には"Tirami su"で、「おいらを引き上げてくれ、元気にしてくれ」という意味で、病気のときや落ち込み気味のとき食べるのが元々らしいです。先日、初めて一人で作ったのですが、正直、すごく美味しくできて、元気になりました。引き上げられた気がします、自作のティラミスに。 あ、滞在許可証が発行されました。昨年末に申請して、発行までに2ヵ月半かかりました。(2月の頭にもうできていたのに、それを知らなかったのです。)システム(仮にこの国にそういうものがあるのであれば)が変わったらしく、発行されたかどうかはインターネットで検索できるようになりましたが、問題は、ネットの普及率が低い、ということです、授業のカリキュラムも、家探しも、その多くがネットを介して、ということになっているのですが、如何せんこの国の建物は石造りなので、どうしてもネット開設工事が大掛かりになってしまい、「大変だから、また後にしようか。」なんてことになって、結局ここに暮らす僕たちが不便をする、情報が届かない、そう状況に陥るのです。もちろん、そういう人たちのために、公共施設でインターネットができたり、有料のインターネット・ポイントがあちこちにあったりするわけですが、うまくつながらなかったり、日本語が読めなかったり(今日もメールが読めません)、こんな状況だから利用希望者が恐ろしい数だったり、使用料が高かったりで、どうも不便です。インターネットの便利さの対極にあるような現状です。何かが間違っています。何かが少しずつ、それでいて決定的にずれていて、混乱が生まれます。ただ、イタリアとイタリア人の名誉のために言っておけば、ネット普及率の低さについての考察は、あくまで僕個人のものなので、果たして実際がどうであるかはよくわかりません。それを調べるのも、インターネットを介するわけですが、そんなことのために1週間に一度のこの貴重な時間を費やすわけにはいきません。とにかく、今年の10月末日までは、何も悪いことをしなければ、しなければボローニャに居て良いよということはわかりましたので、安心しています。 ここ数日はとても天気がよく、日中自転車で駆け回っていると汗がにじむほどです。そうですよね。もう3月なのですもの、世の中は春なのですね。 いま、ここのネット場の前を、どう見ても卒業旅行だろうという日本人の女の子の団体20人ほどが通り過ぎていきました。大学の卒業式には欠かさず参加してきた僕ですが、今年は無理なようです。滞在許可が出てしまったのですもの。何かから卒業する人全てに、おめでとうを贈り、また来週。 それにしても、日本人はかわいいなあ。(ボローニャで一番かわいいイタリア人は、あの銀行の、あすこの支店の、一番左の窓口に居るフランチェスカです。彼女を見ていると自然の微笑んでしまう、あるいはニヤけてしまう、そういったタイプのかわいらしさです。唇の両端がとても良い。) あ、こういうこと書くためのブログだって言ってましたっけ。ん? 追記。このブログの来訪者が2000人を超えておりました。大体毎日12,3人くらいの人が見てくれていて、その正体がつかめそうでつかめないのがこの数字ですが、いずれにせよ、今のところ週一でしか更新できていない当ブログを贔屓していただいているのは非常にうれしいことなのです。
by kantacantalavita
| 2006-03-08 19:12
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大阪ドーナッツクラブ
イタリアのお宝発掘集団『大阪ドーナッツクラブ』。人呼んでODC。シネマテークについてのコラムを担当してました。 大阪ドーナッツクラブ公式ブログ(代表によるブログ) 『Kanta Canta La Vita』が所属する上記「大阪ドーナッツクラブ」の代表で、FM802DJポンデ雅夫のブログ。 かのうとおっさんの「ああ密談」 大阪ドーナッツクラブメンバー有北クルーラーのもうひとつの顔。 映画保存協会 日本の映画保存のある部分は、この協会が支えています。 アトリエ・マニューク 映画と映画保存とその周辺(例えばビールとか俳句とか)について書くならば僕はこうしたい、それがこのHPにあります。 赤海老ログ 本職は歌手なのに、僕にとっての彼ら二人はワインの先生です。Colli Bolognesiを共有(共憂)をしてます。 C'è profumo 日本人音楽家の多いボローニャにあって、飲み会でしか会ったことがない友人yukaちゃんのHP。ピアニスト。 ホームムービーの日 NEWS 今こそ8mm。景色を映しただけで映画になる国、イタリアに8mmカメラを持って行きます。 The Internet Movie Database 誰が呼んだかIMDb、えらく重宝します。フォーマット検索とかは最近かなり気に入ってます。 all cinema ONLINE 映画検索に重宝してます。日本語表記はあてにならない場合もあるので注意が必要です。 チネテカ・ボローニャ Cineteca Bologna。ボローニャのシネマテークです。当ブログのカテゴリー『Cineteca Bologna』はこのシネマテークの当日の上映プログラム(概ね日本語)です。 ボローニャの映画館情報(2torri.itより) チネテカ以外の映画館情報。ボローニャにはこんなにたくさん映画館があるんです。 ボローニャの図書館検索 ボローニャには相当数の図書館がありますので、映画という19世紀以降の芸術を研究する僕のような学生が探す本は大抵見つかるはずです。 イタリア国立映画博物館 Museo nazionale del cinema。トリノ。2006年8月に聖地巡礼的に訪れた際には、その建物(モーレ・アントネッリアーナ)の頂上でエレベーターが作動しなくなり、急遽ヘルメットをかぶって徒歩で地上に降りるという映画的に稀有な体験をしました。 チネテカ・イタリアーナ Cineteca italiana。ミラノのシネマテーク。「見せるための保存」を目指しているとのことで、近年新しい上映室が増設されたようです。その名に「イタリア」を冠していることからもわかるようにその歴史はボローニャのそれよりずっと古い。 チネテカ・デル・フリウリ Cineteca del Friuli。北イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州ウーディネ県ジェモナにあるシネマテーク。このブログでも報告したポルデノーネ無声映画祭はこのシネマテークが中心になっています。イタリア国内に5つあるFIAF加盟団体の中では最もマイナーなイメージがあるが、実は違いそう。行ってみたい施設のひとつ。 チネテカ・ナツィオナーレ Cineteca nazionale。ローマにある映画実験センター。国立の映画学校で、そのシネマテークはローマのど真ん中トレヴィの泉近くにあるとか。ミラノ、ボローニャ、ローマ間では上映用のフィルムのやり取りが多いように感じてます。 東京国立近代美術館フィルムセンター 日本におけるシネマテークとは何か?考えてみます。常設展や特別展は、何時間でも過ごせます。 シネマテーク・フランセーズ Cinémathèque française。説明無用(?)、世界中のシネフィルの聖地シネマテーク・フランセーズ。2005年、多くの映画人が通ったシャイヨー宮からベルシーに移転し新しい建物になりました。写真を見た限りですが、ものっすごくきれいみたいです。住みたい。 ドイツ映画博物館 DEUTSCHES FILMMUSEUM。フランクフルトにある映画の博物館(そのまま)。ドイツ語も勉強しますか。ドイツと言えばムルナウ財団は、ボローニャのシネマテークの上映でもしばしばその名前を目にします。 オランダ映画博物館 FILMMUSEUM。アムステルダムにある映画博物館。上記ドイツ映画博物館と一緒に訪ねてみようかと計画中。学生でも6.50ユーロ、会員でも4.50ユーロとはちと高いか。(英語あり) Antonio Pignottiコレクション 2006年の「ホームムービーの日(in Italia)」で映写機などの展示をしていたコレクターの方です。いつの間にかリンクしてくれていたので、晴れて初めてイタリアのHPと相互リンクになりました。(イタリア語) Planet World 大阪梅田のシネマテーク。大阪にプラネットありと謳われた「生きた」伝説。 Planetary Film Archives 上記プラネットのフィルムアーカイブです。資料整理のお手伝いをしました。 internet bookshop ITALIA イタリアの本が買えます。バカンスシーズンやその前後を除けばかなり信頼度は高いです。送料も高いですけど。 日本の古本屋 現実世界での古本屋めぐりも好きですが、電脳世界のほうが欲しい本がみつかったりします。 comfm.com イタリアのラジオがネットで聞けます。生のイタリア語を欲してる方にはお薦めです。 RADIO MARGHERITA イタリアのポップミュージックを新旧問わずに流しまくる秀逸なHP。ホームの下のところにある「Ascolta Radio Margherita (マイクの絵)」をクリックすると、Windows Media Playerで聴くことができます。 NHKラジオイタリア語版 その日のニュース約5分と曜日ごとに決められたテーマ約10分をイタリア語で聞くことができます。他の言語もあり。イタリアのラジオに比べ、音声が安定しているように思えます。 Consorzio Vini Colli Bolognesi ワインは全く無知に等しいですが、なぜかしら「おらが村主義」は大切にしていたいのです。日本で一番「ボローニャの丘」について詳しい人になりたいです。「ボローニャの丘」ワイン協会のHP(伊語or英語)。 大相撲 がんばれ力士。 インターネットでモンドリアン こういうのも好きです。 氷温熟成 Bravo! KANTA このビールを評したずっと年下の女の子曰く、「苦味の奥に甘さがある」。ううむ。僕のことを言ってるのでしょうか。 Google日本 何かと便利。 Wikipedia Japan 何かと便利。 以前の記事
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