人気ブログランキング |

KANTA CANTA LA VITA

forsecanto.exblog.jp
ブログトップ
2007年 06月 26日

劇場で映画を。

劇場で映画を。_e0017332_939687.jpg劇場で、チャップリンの『街の灯』(City Lights, Charles Chaplin, 1931)を見てきました。劇場と言っても映画館ではなくて、いわゆる本当の劇場、ボローニャ市立劇場(Teatro comunale di Bologna)です。今回の留学を通じて初めての劇場です。あるいは生涯最後の劇場かも知れません、というのはやや大げさだとしても、この先そう数多く経験することではないように思われます。

いわゆる良い席は他にもっとあったにもかかわらず、僕は一番前の席を予約しました。スクリーンにできるだけ近く、という思いもありましたが、今回はいつものそれとはちょっと違います。なぜなら今回の上映は、市立劇場のオーケストラによる演奏がついていたからです。

そんなわけで、僕の座る位置から1mくらいのところで、指揮者が指揮棒を振るうという、長い映画経験の中でも稀有な体験をしました。オーケストラ・ピット(通称オケピ)は目の前です。作品の鑑賞だけについて語るのであれば、あまり良い席とは言えませんが、「映画そのもの」、イタリア語で言う"cinema"を楽しむ傾向にある僕にとっては特等席でした。もちろん、作品自体がとても良かったこと、劇場で映画を見るという経験を存分に楽しんだことは言うまでもありません。

劇場で映画を。_e0017332_9482285.jpg市立劇場では、今回の『街の灯り』の他に、『キッド』、『モダン・タイムス』などが上映されますが、ちょうど復元映画祭と重なります(映画祭の一環でもあります)ので、恐らく今回が、最後の劇場鑑賞になることでしょう。いやらしい言い方ですが、僕には映画館がお似合いです。劇場はあまりにきらびやかで、その実スクリーン横の電灯が点きっぱなしで真っ暗ではなかったのですが、僕はやっぱり映画館の暗闇が好きです。まあどうでもいいことですか。

きっとああいうのは、僕みたいなタイプの人間はたまに行くから楽しいんでしょう。それくらいで良いです。過剰は禁物です。

by kantacantalavita | 2007-06-26 09:39 | 映画とは何か(cinemaについて)


<< 月間観た映画リスト2007年6...      外部連載コラム裏話その9 >>