2007年 07月 05日
【5日目】 2007年7月4日 9:15- Ritrovati&Restaurati ~再発見と復元特集~ ・"NIPPON" (LIEBE UND LEIDENSCHAFT IN JAPAN) 製作:日本 1932年 35mm 1142m 40分(24fps) ドイツ語インタータイトル 日本語音声あり 【ひとこと】早稲田大学小松弘教授の解説。小石栄一の『天平時代怪盗沙弥麿』、星哲郎の『篝火』、牛原虚彦の『大都会 労働編』からの抜粋、再編集、サウンド化。 いずれもオリジナルは無声だが、国外で素人の声優が起用されて録音されたとか。『大都会~』は今回上映されなかったのが残念。チャンバラはすごいじゃないか。画作りも凝っているように思えた。 10:45- Cento anni fa: i film del 1907 ~100年前 1907年の映画特集~ ・"UN COUP DE VENT SUR LA PLAGE" 製作:Pathé フランス 1907年 35mm 50m 3分(16fps) 白黒 ・"CONSTRUCTION D'UN BATEAU DE PÊCHE" 製作:Pathé フランス 1907年 35mm 115m 6分(16fps) 白黒 ・"LA VEUVE DU MARIN" 製作:Pathé フランス 1907年 35mm 132m 7分(16fps) カラー ・"LA MER AU CLAIRE DE LUNE" 製作:Pathé フランス 1907年 35mm 58m 2分30秒 カラー ・"LE PÊCHEUR DE PERLES" 製作:Pathé フランス 1907年 監督:Ferdinand Zecca 35mm 160m 9分(16fps) カラー ・"MÉDOR AU TÉLÉPHONE" 製作:Pathé フランス 1907年 35mm 43m 2分(16fps) 白黒 ・"LA VENGEANCE DU FORGERON" 製作:Pathé フランス 1907年 監督:Lucien Nonguet 35mm 136m 7分(16fps) カラー ・"INTERNATIONAL CONTEST FOR THE HEAVYWEIGHT CHAMPIONSHIP: SQUIRES VS. BURNS, OCEAN VIEW, CAL., JULY 4th/1907" 製作:アメリカ 1907年 35mm 100m 5分30秒(16fps) 白黒 ・"AU MUSIC-HALL" 製作:Pathé フランス 1907年 出演:Max Linder 35mm 89m 5分(16fps) 白黒 ・"[DANZE]" 製作:フランス 1905年? 35mm 35m 2分(16fps) 白黒 ・"LES GLACES MAGIQUES" 製作:Pathé フランス 1907年 監督:Segundo de Chomón 35mm 136m 7分(16fps) カラー(着色) ・"DIE MACHT DES WALZERS" 製作:Deutsche Mutoskop und Biograph ドイツ 1907年 35mm 75m 4分(16fps) 白黒 ・"ÉCLIPSE DU SOLEIL EN PLEINE LUNE" 監督:Georges Méliès 製作:Starfilm フランス 1907年 35mm 35m 2分(16fps) 白黒 【ひとこと】Eric De KuyperとMariann Lewinskyの解説。Donald Sosinの伴奏。②各社の『ローマ号~』もそうだけど、進水式とはなかなか良いものだ、動きがある。③黄色っぽい白、複数の青。フレーム内の両端が緑で、真ん中が水色というのは褪色のひとつなのか。⑤Segundo de Chomònの特殊効果。手着色だろうが、抜群に美しい。真珠貝の内側、タツノオトシゴ、エビ、タコ、ヒトデ、実際の魚。⑥電話する犬、パンフォーカスと走る犬。⑧ボクシング、右端にパーフォレーションが映る。⑬メリエス、太陽(男)と月(女)が重なる。 12:00- Ritrovati & Restaurati ~再発見の復元特集~ ・"PRAESTEN FRA HAVET" 製作:デンマーク 1917年 監督:Fritz Magnussen 35mm 305m 37分(18fps) カラー セルビア語インター・タイトル 【ひとこと】伴奏はNeil Brand。1910年代の北欧映画のロケーション撮影の魅力を教えてくれたのはシェーストレムだったか。逆光の波打ち際と船影。インター・タイトルはもちろん理解できなかったが、フォントが違ったのが気になる。エンディングに強い劣化。 14:50- Una casa ritrovata. Le produzioni Corona – I film d’animazione ~再発見された製作会社 コロナ・プロダクション アニメーション作品~ ・"IL MICROREGISTA" 監督:Bruno Bozzetto 製作:イタリア 1960年 35mm 312m 11分 カラー イタリア語版 ・"IL GRANDE LUMACONE" 監督:Max Massimino Garnier/Michel Clarence 製作:イタリア/ベルギー 1976年 35mm 310m 10分 カラー イタリア語版 ・"CENERENTOLA" 監督:Pino Zac 製作:イタリア 1966年 35mm 348m 13分 カラー イタリア語版 ・"L'APPUNTAMENTO" 監督:Francesco Guido (Gibba) 製作:イタリア 1965年 35mm 265m 10分 カラー イタリア語版 ・"IMMAGINI" 監督:Manfredo Manfredi 製作:イタリア 1977年 (Italia/1977) R.: . D.: 11’ 【ひとこと】①は日本でもおなじみのブルーノ・ボッツェット。8mmにはまるロッシ氏がかわいい。奥さんを撮って、落選して、無茶苦茶した後ではカラーの実験映画になってる下りはずいぶん良い。②布と絵のアニメーション。カタツムリは酒を飲んで竜になる。③はまったく古さを感じさせない、実験的なアニメーション。女の子のかわいさが面白さを5割増しにしている。④や⑤も今の世の中でもずいぶん受けると思う。まあ、だからritrovato(ふたたび見出された)なのだけれども。日本アニメーションを得意とする友人ルカも来ていた。 16.00- Sacha recita Guitry ~サッシャ・ギトリ特集~ ・"LE COMEDIEN – PROVE DI ATTORI" 監督:Sacha Guitry 製作:フランス 1947年 35mm 271m 9分52秒 白黒 ・"AUX DEUX COLOMBES" 製作:フランス 1949年 監督:Sacha Guitry 35mm 2644m 96分 白黒 フランス語版 【ひとこと】①はアウトテイク。色んな悪そうな男。②フランス語音声がわからなくて、途中からショットの持続時間を数えたりして過ごす。ABABABABという切り返しで、Bだけに劣化が見られるというのは、どういう保存のされ方をしているのだろうか。特にカタログに言及はないが、編集前のカメラ・ネガからの復元であると考えれば理解できる。 18:00- Matarazzo. Romanzi popolari ~ラッファエッロ・マタラッツォ特集~ ・"CHI È SENZA PECCATO" 製作:イタリア 1952年 監督:Raffaello Matarazzo 出演:Amedeo Nazzari/Yvonne Sanson 35mm 118分 イタリア語版 【ひとこと】今度のナッツァーリの職業は林業、カナダへ移住する。"I figli di nessuno"のFrançoise Rosayの左右非対称の顔が演技だと判り喜ぶ。特集ということもあって、同じキャストが続いているから、整理しないと区別がつかなくなる。日に日に客が増えるこの特集、自分の中で感情移入しないことを強いるタフな映画体験だ。
by kantacantalavita
| 2007-07-05 13:56
| 映画経験(filmについて)
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大阪ドーナッツクラブ
イタリアのお宝発掘集団『大阪ドーナッツクラブ』。人呼んでODC。シネマテークについてのコラムを担当してました。 大阪ドーナッツクラブ公式ブログ(代表によるブログ) 『Kanta Canta La Vita』が所属する上記「大阪ドーナッツクラブ」の代表で、FM802DJポンデ雅夫のブログ。 かのうとおっさんの「ああ密談」 大阪ドーナッツクラブメンバー有北クルーラーのもうひとつの顔。 映画保存協会 日本の映画保存のある部分は、この協会が支えています。 アトリエ・マニューク 映画と映画保存とその周辺(例えばビールとか俳句とか)について書くならば僕はこうしたい、それがこのHPにあります。 赤海老ログ 本職は歌手なのに、僕にとっての彼ら二人はワインの先生です。Colli Bolognesiを共有(共憂)をしてます。 C'è profumo 日本人音楽家の多いボローニャにあって、飲み会でしか会ったことがない友人yukaちゃんのHP。ピアニスト。 ホームムービーの日 NEWS 今こそ8mm。景色を映しただけで映画になる国、イタリアに8mmカメラを持って行きます。 The Internet Movie Database 誰が呼んだかIMDb、えらく重宝します。フォーマット検索とかは最近かなり気に入ってます。 all cinema ONLINE 映画検索に重宝してます。日本語表記はあてにならない場合もあるので注意が必要です。 チネテカ・ボローニャ Cineteca Bologna。ボローニャのシネマテークです。当ブログのカテゴリー『Cineteca Bologna』はこのシネマテークの当日の上映プログラム(概ね日本語)です。 ボローニャの映画館情報(2torri.itより) チネテカ以外の映画館情報。ボローニャにはこんなにたくさん映画館があるんです。 ボローニャの図書館検索 ボローニャには相当数の図書館がありますので、映画という19世紀以降の芸術を研究する僕のような学生が探す本は大抵見つかるはずです。 イタリア国立映画博物館 Museo nazionale del cinema。トリノ。2006年8月に聖地巡礼的に訪れた際には、その建物(モーレ・アントネッリアーナ)の頂上でエレベーターが作動しなくなり、急遽ヘルメットをかぶって徒歩で地上に降りるという映画的に稀有な体験をしました。 チネテカ・イタリアーナ Cineteca italiana。ミラノのシネマテーク。「見せるための保存」を目指しているとのことで、近年新しい上映室が増設されたようです。その名に「イタリア」を冠していることからもわかるようにその歴史はボローニャのそれよりずっと古い。 チネテカ・デル・フリウリ Cineteca del Friuli。北イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州ウーディネ県ジェモナにあるシネマテーク。このブログでも報告したポルデノーネ無声映画祭はこのシネマテークが中心になっています。イタリア国内に5つあるFIAF加盟団体の中では最もマイナーなイメージがあるが、実は違いそう。行ってみたい施設のひとつ。 チネテカ・ナツィオナーレ Cineteca nazionale。ローマにある映画実験センター。国立の映画学校で、そのシネマテークはローマのど真ん中トレヴィの泉近くにあるとか。ミラノ、ボローニャ、ローマ間では上映用のフィルムのやり取りが多いように感じてます。 東京国立近代美術館フィルムセンター 日本におけるシネマテークとは何か?考えてみます。常設展や特別展は、何時間でも過ごせます。 シネマテーク・フランセーズ Cinémathèque française。説明無用(?)、世界中のシネフィルの聖地シネマテーク・フランセーズ。2005年、多くの映画人が通ったシャイヨー宮からベルシーに移転し新しい建物になりました。写真を見た限りですが、ものっすごくきれいみたいです。住みたい。 ドイツ映画博物館 DEUTSCHES FILMMUSEUM。フランクフルトにある映画の博物館(そのまま)。ドイツ語も勉強しますか。ドイツと言えばムルナウ財団は、ボローニャのシネマテークの上映でもしばしばその名前を目にします。 オランダ映画博物館 FILMMUSEUM。アムステルダムにある映画博物館。上記ドイツ映画博物館と一緒に訪ねてみようかと計画中。学生でも6.50ユーロ、会員でも4.50ユーロとはちと高いか。(英語あり) Antonio Pignottiコレクション 2006年の「ホームムービーの日(in Italia)」で映写機などの展示をしていたコレクターの方です。いつの間にかリンクしてくれていたので、晴れて初めてイタリアのHPと相互リンクになりました。(イタリア語) Planet World 大阪梅田のシネマテーク。大阪にプラネットありと謳われた「生きた」伝説。 Planetary Film Archives 上記プラネットのフィルムアーカイブです。資料整理のお手伝いをしました。 internet bookshop ITALIA イタリアの本が買えます。バカンスシーズンやその前後を除けばかなり信頼度は高いです。送料も高いですけど。 日本の古本屋 現実世界での古本屋めぐりも好きですが、電脳世界のほうが欲しい本がみつかったりします。 comfm.com イタリアのラジオがネットで聞けます。生のイタリア語を欲してる方にはお薦めです。 RADIO MARGHERITA イタリアのポップミュージックを新旧問わずに流しまくる秀逸なHP。ホームの下のところにある「Ascolta Radio Margherita (マイクの絵)」をクリックすると、Windows Media Playerで聴くことができます。 NHKラジオイタリア語版 その日のニュース約5分と曜日ごとに決められたテーマ約10分をイタリア語で聞くことができます。他の言語もあり。イタリアのラジオに比べ、音声が安定しているように思えます。 Consorzio Vini Colli Bolognesi ワインは全く無知に等しいですが、なぜかしら「おらが村主義」は大切にしていたいのです。日本で一番「ボローニャの丘」について詳しい人になりたいです。「ボローニャの丘」ワイン協会のHP(伊語or英語)。 大相撲 がんばれ力士。 インターネットでモンドリアン こういうのも好きです。 氷温熟成 Bravo! KANTA このビールを評したずっと年下の女の子曰く、「苦味の奥に甘さがある」。ううむ。僕のことを言ってるのでしょうか。 Google日本 何かと便利。 Wikipedia Japan 何かと便利。 以前の記事
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