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KANTA CANTA LA VITA

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2007年 11月 04日

窓の外の風景

ボローニャに住んでた頃の家では、台所から見える向かいの家に娼婦が住んでると勝手に想像してました。窓辺に置いてある白いハイヒール、薄着のままベランダでペディキュアを塗る姿。それだけなのに、あの家の女性にとっては本当に失礼なやつです、『KANTA CANTA LA VITA』です。

近頃、家にいることが多いです。べんきょう机に座ると、空き地を挟んだ向かいにある、どこかの会社の社宅が見えます。夕方の西陽になるとその窓に、遠くを行くモノレールが映ります。窓を開けててもその音は聞こえませんが(阪急電車の音はよく聞える)、この季節は窓も閉めてますので、夕焼けの中、無音の中に見るちょっと唐突な印象のあるモノレールの映像は、遥か遠くのまだ見ぬ世界の乗り物のようにも見えます。

時間にして数秒のひと時ですが、日常の雑事や色んな不安、将来の希望や夢を忘れて、脳みそのしわの緊張をほんの少し緩めることのできる、最近の僕の喜びでもあります。

ん? ときに、娼婦とみなすことは、本当に失礼に値するんですかね? 今日の新聞には『日本売春史』という本が紹介してあります。「遊女の起源」は「聖なるもの」? ふうむ。おっと、「聖なる」を「性なる」と変換するのは勘弁してくれよ、my PC。

by kantacantalavita | 2007-11-04 17:51 | 親愛なる日記


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